毎年、ニトリの季節商品として登場するアウトドア用品。
ここ数年は、着実にアイテム数を増やしており、去年は「折りたためる焚き火台BBQグリル(旧名:ニトリ 焚火台 BBQグリル兼用)」が大ヒットしました(詳細はこちら)。
そんなニトリのアウトドア用品を、今年もチェックしてみました。
先ず最初に目に入ったのがコレ!
「アルミ ローチェア」です。
ニトリでは2019年に登場したアイテムですが、言わずと知れた、コールマンの名作「コンパクトフォールディングチェア」のパクリです。
この系統は、DCMなども出しており、今後は、更にパクリ合戦が激化しそうです(苦笑)。
他にも、バタフライチェアや、木製ローチェアなど、ここ数年で定番化された商品が並んでいます。バタフライチェアは、元々はキャプテンスタッグが最初のはずですが、その後、ニトリを始め各社がパクリだし、今年は遂にコールマンからも似たような製品が出ました。もっとも、こちらは軽量化が図られており、座り心地も違うので、丸パクリでは無い所はコールマンの意地と言った所でしょうか(笑)。
さて、今年の新商品としては、こちらの「木製ポータブルチェア」でしょうか。
店頭では、「サーフボードプランター台S」をミニテーブル代わりに組み合わせて、展示・販売されていました。
なかなかの、アイデアとコーディネート力です。ニトリスタッフも侮れません。
こちらも、今年の新製品(だと思います)「木製リクライニングチェア」です。
よくリゾートホテルのプールサイド等に置いてある、3段式リクライニング付きで、シートは上下のフレームで吊り下げられている形状のため、ハンモックに似た座り心地です。
サイズは、SとLがあるのですが、店頭にはSしか無く、展示品限りの30%OFFで売られていました。
こちらは、「木製ストッカー」。
ゴミ箱や、野菜類のストッカーなど、工夫次第で様々な使い方が可能。
折り畳めるので、収納もコンパクトです。
更に、ニトリ定番の「木製ラック」。
今年は、更に「EVA 角バスケット」が追加されていました。これで、木製ラックの使い方の幅が更に広がります。
商品説明では洗えませんと書いてありますが、EVA製ですから耐水性があり、多分、丸洗いもできると思います。
テーブル類で気になったのが、「木製 メッシュローテーブル」です。
フレームは木製ですが、天板がスチール製になっていますから、アツアツのスキレットなどを置くことができます。見た目と実用性の両面で、優れたアイテムに仕上がっています。
あと、ニトリオリジナル商品ではありませんが、「タフライトシェルフ3段」が売っていました。
キャンパーズコレクションのタフライトテーブルシリーズは、グッドデザイン賞も獲っている優秀な金属メッシュテーブルです。その3段ラック版ですから、使い勝手は折り紙付き。
ニトリスタッフの、選択のセンスが光ります。
あとは、ニトリ定番の「折り畳みBBQグリル」。
去年売り切れ続出だった、「焚火台BBQグリル」も在庫十分。
でも、メスティンは売り切れていました(苦笑)。
みんな好きやな~
最後に、カトラリー系もご紹介しましょう。
今年私が気になったのが、「メラミンプレート ウッド」です。
メラミン樹脂ですから、軽くて丈夫ですし、サイズもSとLがありますので両方揃えても良いでしょう。耐火温度が80℃と、メラミン樹脂にしては少し低めの設定ですが、キャンプでの利用で問題になることは無いでしょう(勿論、焚火の側で使うのは止めた方が良いですが)。
以上、ニトリの2021年のアウトドア用品はいかがでしたでしょうか。
実は、毎年定点観測しているニトリが、今年はアウトドア用品を殆ど扱っておらず、仕方が無く八王子のニトリまで行くことになってしまいました。
ですから、いつもは4月から5月上旬にレポートするはずのニトリのアウトドア用品が、現物を見ることができず8月にまでずれ込んでしまいました。
原因として考えられるのは、1つにはコロナ禍が挙げられます。コロナ禍に陥った去年の4月以降、3密が避けられるということで、キャンプ・アウトドアに注目が集まったことは多くの方が記憶されていると思います。一方、今年に入ってからは、BBQでの新型コロナ感染が報告されるようになり、アウトドアも安全ではなくなりました。特に河原でのBBQは、元々マナーの悪さが指摘されていたこともあり、新型コロナ感染と相まって炎上の様相を呈するなど、風当たりがきつくなりました。
このような社会環境で、ニトリはアウトドア用品の店頭販売を絞った可能性があります。第2次キャンプブームと言われる昨今、確かにキャンプ人口は増えましたが、アウトドアはまだまだ季節性の高いアクティビティですから、ニトリが主力製品として取り扱うにはパイが足りません。ですから、コロナ感染の状況を見ながら、売り場面積を絞ったとしても不思議ではありません。下手にBBQ用品を販売して炎上が飛び火する方が、ブランドイメージに対するダメージが高いと判断されたのではと思います。
もう一つ考えられるのが、島忠の買収です。島忠ホームズは、ホームセンターと家具を取り扱っていますので、ホームセンター部門では、通年でアウトドア用品を販売しています。同じグループ会社になったのですから、アウトドア用品の販売がかぶるのは良くないという内部的な配慮があったのかもしれません。
まあ、買収が完了したのは今年の1月ですから、商品ラインアップも含めて、整理はこれからだと思います。ここまで成長してきたニトリのアウトドア用品を、今後島忠ホームズに移管するのか、それとも島忠からアウトドア用品を引き上げるのか・・・。
いずれにせよ、方向性は来年の春には出ることでしょうから、それを楽しみに待ちたいと思います。