コールマンのハイピーク シングルとダブルを購入!【キャンパーインフレーターマットハイピーク】

2020年6月22日

topics キャンプ沼

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以前のキャンプで、私の使っていたコールマンのインフレーターマットに穴が空いてしまいました。穴と言っても、吸気口付近のマット生地が少し裂けただけなので、ダクトテープで塞いで使っていました。


とは言え、3年以上使っており、キャンプ以外にリビングでも使っていたので、そこそこ痛んでおり、買い替えを検討することに。

出典:コールマンジャパン

そこで候補に挙がったのが、コールマン(Coleman)のキャンパーインフレーターマットハイピーク。2019年に発売されたこのマットは、これまで厚さ5cm前後だったインフレーターマットを大きく上回る厚さ10cmにアップされています。
最初は、こんな巨大なマットなんて、収納性が悪くて使い難いと思っていたのですが、スペックを現在使っているインフレーターマットと比べると、そうでもないことが分かりました。

コールマン キャンパーインフレーターマットハイピーク

先ずは、同じコールマンのインフレーターマットと比較してみます。

キャンパーインフレーターマット/シングルⅢ
厚さ:5cm
使用サイズ:約63×195cm
収納サイズ:約15(直径)×70(長さ)cm
重量:約1.8kg

キャンパーインフレーターマットハイピーク/シングル
厚さ:10cm
使用時サイズ:約68×198cm
収納時サイズ:約21(直径)×72(長さ)cm
重量:約2.7kg

私は、ダブルも使っているので、そちらも比較。

コールマン キャンパーインフレーターマット/W
厚さ:4cm(ピロー部/6cm)
使用サイズ:約130×195
収納サイズ:約24(直径)×70(長さ)cm
重量:約3.5kg

キャンパーインフレーターマットハイピーク/ダブル
厚さ:10cm
使用サイズ:約128×200cm
収納サイズ:約31(直径)×70(長さ)cm
重量:約5kg


材質はいずれも生地がポリエステル、中身はポリウレタンフォームです。
使用サイズは、厚さを除けば、シングル・ダブルとも殆ど変わりません。

注目する点は、収納時の直径です。
ノーマルのインフレーターマットに比べて、ハイピークは、
  • シングル:15cm→21cm
  • ダブル:24cm→31cm
となり、シングルで6cm差ダブルで7cm差と、それほどでもないように感じます。
厚さが倍になる(ダブルなら倍以上)のに、収納サイズの差がこの程度であれば、買ってみる価値はあると考え、思い切って購入することにしました。

買い替えまでの道のり

ここで、問題になったのが、とりあえず穴の開いたシングルだけを買い替えるか、まとめて家族3人分を買い替えるかです。ハイピークは、その厚さの分、お値段も高くなっており、定価がシングルで13,800円、ダブルは19,800円もします!!(いずれも税込み)

穴の空いたシングルは私が、ダブルは妻と娘が使っているので、とりあえずシングルを1枚買って様子を見ようと思ったのですが・・・

私「やっぱり寝心地がええ方のマット買うか。」

娘「お父さんのやつだけ?

私「穴が空いたん、お父さんのやつやからな。」

娘「ふーん。それやったら、私が寝心地のええので寝るわ。お父さんは、お母さんと一緒に寝ればええやん。」

私「そんなんアカンで!新しく買うやつはお父さんのや!

娘「ええよ。でも先寝るの私やから、絶対新しいので私が寝るもん!!お父さん、いっつもお酒飲んでるから、私より寝るの遅いもんな~(笑)

私「・・・・・取り合い必至か・・・( ;∀;)」

まあ、夏には北海道キャンプ旅行を計画していたので、そのためにも全員が気持ちよく寝られるようにと、シングルとダブルを購入することになりました(苦笑)。

ハイピークと通常のインフレーターマットの大きさ比較

さて、南米の河から流れ着いたハイピークですが、流石に大きな箱に入っていました。


箱から出してみると、こんな感じです。シングルはまだしも、ダブルはかなりの大きさです。


袋から出して、ノーマルのインフレーターマット(以下ノーマル)と大きさを比べてみると・・・

左から、ハイピークダブル、ノーマルW、ハイピークシングル、ノーマルシングル

意外と、シングルは、ハイピークとノーマルの差はあまりありません。ノーマルのたたみ方が悪くて、少し太めになっているのも見た目に影響していますが、思ったより大きさに差が無いと感じます。
問題は、ハイピークのダブルです。かなりの太さがあります。


直径を比べると、やっぱりハイピークダブルの大きさが際立ちます。比較に置いてあるLEDランタンの高さが約19cmですから、この直径30cmオーバーのマットは、大型のドームテント並みの大きさがあります。
そうでなくてもキャンプギアが多い、我が家の車載を圧迫しそうです。

使い方は意外と簡単!!

寝心地にも関係する生地についてですが、見た目は殆どノーマルと変わりません。ただ、ノーマルの方が少し光沢があり、ハイピークは少しマットに見えます。触り心地も、ノーマルの方がつるつる感があります。


端は、どちらも生地を圧着してあるのですが、圧着幅はノーマルの方が広く、厚さも極僅かにノーマルの方が厚く感じます。


一番意外だったのが、設置の簡単さです。吸気口のバルブを開くだけで、ほぼOKです。


バルブ内には、逆止弁が設けられていて、回転させることで、吸気(INFLATE)と排気(DEFLATE)を切り替えることができます。逆止弁に文字が書かれているので、迷うこともありません。

吸気状態(INFLATE)

排気状態(DEFLATE)

膨らませる時は、逆止弁の回転を中間で止めてやれば、マット内のポリウレタンフォームが復元して自動で空気が入ります。



では、膨らんでいく様子をご紹介します。

広げた状態。


バルブを開いて、逆止弁を回転させ、放置します。
ダブルは左右2個のバルブがありますので、両方開きます。ちなみに、ダブルは2つ折りですが中で繋がっているので、片方のバルブを開いておくだけでも全体が膨らみますが、両方開く方が速く膨らみます。

バルブを開いて1分後。全体にシワが取れて膨らんできています。


バルブを開いて5分後。かなり膨らんでいます。


角の部分が、まだ十分に膨らんでいません。


バルブを開いて10分後。シングルは、ほぼ完全に膨らんでいます。


角を見ても、シングルはほぼOKで、ダブルが少しまだへこみがあります。


ここまできたら、あとは収納袋で空気を入れていきます。
逆止弁を吸気(INFLATE)にして、収納袋の空気入れを使います。
まず、収納袋の底のリングをバルブに挿し込みます。



収納袋を広げて、できるだけ空気を入れ、入り口を閉じます。


あとは、収納袋を押しながら空気を入れていけばOKです。


適当な状態になれば、そのまま収納袋を外して終了です。
逆止弁が付いているので、空気が漏れることもなく、簡単です。


角まで完全に空気が入りました。

紹介したこのハイピークは、既に一度膨らませているので、10分ほどで膨らみましたが、購入して最初の時はクセが付いていますので、もう少し時間がかかります。

ハイピークは、10cmのインフレーターマットですから、中のポリウレタンフォームが厚いので、パンパンに膨らませなくても十分に寝心地が良いです。むしろ、パンパンに膨らませず、少し余裕がある方が、寝心地が良いと感じました。
その点、シングルは、10分ほどほったらかしておくだけで丁度良い空気量になるので、手間が省けます。まあ、この辺は好みの問題ですので、反発力が強いのがお好みであれば、収納袋の空気入れで調整可能です。

この、収納袋の空気入れがまたスグレモノです。
ノーマルのシングルも、収納袋が空気入れになるのですが、写真のように単に穴がいていて多少補強されているだけの、かなり頼りない物でした。


また、バルブに逆止弁が付いていないので、パンパンに入れるためには、空気を入れてから急いでバルブを閉じないといけなかったので、この収納袋で入れるのは、かなり手こずりました。


元々は、口で空気を吹き込む構造のため無理もないのですが、口で入れるとインフレーターマット内に湿気を吹き込むことになり、最悪カビが発生します。そのため、私は衛生面から口で吹き込むことはせず、この収納袋を使っていました。
結局、あまりにめんどくさくなった私は、空気入れを別途購入し、バルブ径に合うホースを付けて使っていました。


前述の通り、ハイピークは、大型のビニールプールに見られるようなバルブ構造になっており、逆止弁も付いているため逆流が無く、誰でも簡単に空気を入れることができます。


空気入れになる収納袋も、バルブに接合する底のリングがきっちりはまるので、空気漏れも無く使いやすいです。

インフレーターマットの空気調整は、これまで結構手間だったので、設置面ではかなり改善されました。
まあ、ハイピークは、大きさが大きさだけに、そもそも空気を口で入れること自体が現実的ではありませんが。

寝心地について

さて、肝心の寝心地ですが、最高です!!

左がノーマル、右がハイピーク。

そりゃそうです。


この、圧倒的な厚みの差は、寝心地に直結します。


厚みは、スペック通り、ほぼ10cmあります。
それに対し、ノーマルは、4cmしかありません。スペック上は5cmですから1cmも薄いです。


3年以上使っているので、中のポリウレタンフォームがへたっているのかもしれませんが、それでもパンパンに膨らました結果ですから、この結果はちょっとびっくりしました。


ちなみに、北海道キャンプ旅行などの長期キャンプ時に使っていた、クッションマットを設置するとこんな感じになります。このマットは、近所のスーパーの寝具売り場で購入したものですが、中々の寝心地です。


クッションマットと組み合わせて、ようやくハイピークと対抗できる厚さになります。まあ、この組み合わせは、固いフローリングのリビングでも快適に寝れますので、それと同等以上の寝心地がハイピーク1枚で実現できるというのは、値段だけの価値はあると言えるでしょう。

ハイピークのデメリット

さて、全ての製品には良い面と悪い面があるものです。ハイピークも、その呪縛からは逃れることはできません。
それは、たたむのがとてつもなく面倒ということです。通常のインフレーターマットであれば、1回体重をかけてたたんでしまえば、あとはくるくると巻けば終了ですが、厚さ10cmのハイピークは、空気を抜くだけで一苦労も二苦労もします。
逆止弁も付いていますが、とにかく中の空気が抜けず、苦労します。
最初は、弁を全開にしてざっくりと空気を抜き、その後、逆止弁を排気(DEFLATE)にセットし、体重をかけてたたんでいきます。シングルであれば、これを3~4回ぐらやれば何とかなります。

しかし、ダブルはとてつもなく大変です。
たたんでは空気を抜き、また広げてたたんで空気を抜くという作業を、延々と繰り返さないと、元のサイズになりません(T_T)

下記リンク先のYouTubeの40秒過ぎから見てもらうと、その苦労が判ると思います。


それがためか、コールマンも、ハイピークの収納袋はかなり余裕のある作りにしてあります。
留めるバンドも、ベルクロテープで締め付けるタイプになっており、これまでのようなゴムバンドではありません。

左がハイピークのバンド、右がノーマルのゴムバンド

コールマンは、明らかに、1回使ったら2度と元の大きさに戻せないことを分かった上で販売しています(苦笑)。
私も相当頑張りましたが、直径約34~35cmとスペックの31cmには届きませんでした(苦笑)。

これを完全に元の大きさに戻すためには、布団圧縮機みたいなのが必要となるでしょう。そう言えば、購入直後に開いた時、ハイピークダブルは、片方のバルブがINFLATEでもう片方がDEFLATEになっていたので、片側のバルブを閉じて業務用掃除機で空気を吸いだしてパッケージングしているに違いないと思います。
まさかハイピークをたたむのに、掃除機が必要になるとは思いませんでした(笑)。

まとめ

コールマンのキャンパーインフレーターマットハイピークは、寝心地は最高のインフレーターマットと言えます。
厚さだけであれば、エアーマットには更に厚い製品がありますが、ハイピークはポリウレタンフォームが入っているため、適度な反発力があり、より寝心地が良いです。

問題は、やはりたたみ難いことです。特にダブルは、たたむのが大変で時間もかかるので、予算が許せば、シングルを2個買う方がマシです。

他にも、収納サイズが大きいとか、重いなどのデメリットはありますが、これは厚さ10cmというスペックと引き換えですから仕方ありません。むしろ、大きさで1.3~1.4倍程度に収まっている訳ですから、優秀と言えます。

インフレーターマットとしては高額な製品ですが、使用感は値段相応ですので、決してコスパが悪い製品ではありません。

2年使ってみて気が付いたこと

さて、購入してから約2年使ってみた感想です。
先ず耐久性については、今の所トラブルも無く使えていますので、合格だと思います。
保管についても、通常のインフレーターマットなら自宅の空き室に広げておけるのですが、流石にハイピークはものすごく場所をとるので、収納した状態で保管しています。それでも、ポリウレタンフォームのヘタリは感じませんので、耐久性も含めて上々といえるでしょう。
寝心地については、既に述べた通り極上ですから、もう元のマットには戻れません。夏場は、ムレますが、そこはベッド用のボックスシーツを使うことである程度解消しています。

難点はやはり、とにかく嵩張ることです。特にダブルは嵩張るので、全高34.5cmのルーフボックスでも、高さのある中央部分に縦置きしないと蓋が閉まりません(苦笑)。そのため、薪ストーブなどで荷物が多い冬キャンプでは、持っていけない場合がよくあります。
収納に関しては、使っているうちにたたむコツが分かってきて、最初の頃に比べれば苦労は大分減りました。まあ、うちの娘が中学になって体重が激増したこともありますが(苦笑)。

最近は、厚さ10cm前後のインフレーターマットが増えてきましたが、コールマンのキャンパーインフレーターマットハイピークは、このクラスの中ではコスパも良いので、満足できる逸品です。






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