チタンは高いよ ベルモントの焚火台「TABI」

2023年12月26日

キャンプ沼 ソロキャンプ 焚火

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先日、今年最後の買い物(キャンプギア)をしました。

ベルモントの焚火台「TABI」です。

今更と思われる方も多いと思いますが、私にとっては発売前から欲しいと思っていた焚火台なのです。


ベルモントの焚火台「TABI」について

ベルモントは、金属加工の町として有名な燕三条(現、新潟県三条市)の会社です。設立は、1999年と比較的新しく、当初はチタン製クッカーやシェラカップ、アイゼンなどを製造・販売していました。

転機は、2018年末に発売した焚火台「TOKOBI」でした。

火床にステンレス製のメッシュを採用し、軽量コンパクトを実現。価格は1万円を超えていましたから、決して安い商品では無かったのですが、多くのキャンパーから注目され、スマッシュヒットと言っていい売れ行きでした。

それを受けて新たに開発されたのが、「TABI」でした。

今では珍しくない、2枚の金属板を組み合わせて、ワイヤーフレームに取り付けるタイプです。


この手の焚火台は、おそらくピコグリルが元祖だと思います。最早キャンパーなのか芸人なのか定かでは無いヒロシが愛用していることもあって、一時期爆発的に売れた商品です。その後、Tokyo Campからパ〇リ製品が出て話題になり、今では同系統の中華系焚火台が溢れることになりました。

この、軽量・コンパクト焚火台のカテゴリに、チタンを持ち込んだのが、ベルモントです。ベルモントは、元々クッカーなどにチタンを使っており、チタンを加工する技術には定評がありました。


私がTABIを見たのは、2019年の11月、場所は神奈川県宮ヶ瀬湖畔園地で行われていたアウトドアイベントした。

当時のベルモントは、まだまだアウトドアメーカーとしては知名度は低く、軽量クッカーを主とする登山向けメーカーのイメージが強かったです。そんな中で、チタン製の焚火台と言う斬新なアイデアの製品を作ってきたことに、軽く驚いたことを今でも覚えています。

イベントで観た製品は、プロトタイプでしたが、ほぼ発売品に近い形状で、軽量コンパクトという点だけでなく、組み立てやすさと剛性の高さが際立っていました。


当時、これは欲しいと思っていたのですが、2020年4月に発売された頃は、オガワのファシルを購入したりと出費続きだったこともあり、見送っていました。

その後、ソロキャンプ用にと焚火台を物色した時に真っ先にTABIが候補に挙がったのですが、よりコンパクトになるDOD秘密のグリルちゃんを購入してしまいました。

そんなこともあって、永らく購入には至らなかったのですが、今回ようやく入手することになりました。


チタンの歴史を学ぶと解る高額なワケ

チタンは、軽量で強度が高く、耐熱性にも優れた金属です。ですから、焚火台にはうってつけではあるのですが、問題は原料価格がアルミニウムの10倍以上することです。


チタンは、地球上で9番目に多い元素とされ、質量比では炭素の約30倍、銅の約100倍多く含まれていると見積もられている金属です。それだけ豊富に存在するのであれば、もっと多くの物に使用されても良いと思うかもしれませんが、問題は、チタンの性質にありあます。

チタンは酸素や他の元素と容易に結合するために、純度の高いチタンを得ることが技術的に大変難しい金属なのです。チタンは1790年、イギリスの化学者であったウィリアム・グレゴールによって発見され、1795年にはプロイセンの化学者マルティン・クラプロスがルチルという鉱物からチタンを抽出することに成功します。しかし、結合しやすいという性質からチタンを純粋な状態で入手することは非常に難しく、実用化には至りませんでした。

実は、日本でもチタンの存在は古くから認識されており、玉鋼に代表される和鉄製造時に、鉄の品質を下げる不純物として嫌われていました。日本の製鉄の起源は、6世紀後半の古墳時代ですが、その頃から既にチタンを多く含む砂鉄を赤目砂鉄(あこめさてつ)と呼び、刀剣類に使われる真砂砂鉄(まささてつ)と区別されていました(玉鋼について詳しくはこちらをご参照ください)。

チタンの実用化の目途が立ち始めたのは、1910年アメリカの科学者ハンターが純度99.9パーセントのチタンの抽出に成功したのが始まりです。1937年には、ルクセンブルグの工学者ウィリアム・クロールが「ナトリウム還元法(ハンター法)」をベースとして「マグネシウム還元法(クロール法)」を開発し大量生産を可能にしました。

その後、第2次世界大戦をはさみ、本格的なチタンの製造が開始されたのは1947年のことです。軽量で耐熱性・耐食性が高いことから、航空宇宙産業を中心に、軍用用途などへ使われるようになり、現在ではカメラから歯のインプラントまで幅広く使われています。しかし、鉄やアルミに比べて製造プロセスが複雑なため、原材料としてはまだまだ高価な金属となっています。


TABIの特徴

TABIは、火床がチタン、ワイヤーフレームと網がステンレスで作られた焚火台です。

私が購入したのは、焚き火台 TABI(グリルエクステンション付き)です。

火床と脚だけなら298gと超軽量で、側板・網・グリルエクステンションをセットしても478gと、ペットボトル1本よりも軽いのが最大の特徴です。

グリルエクステンションを外した状態


畳んだ状態なら厚さ僅か15mmですから、バックパックなどに入れるのに向いています。


火床の幅は、両サイドの側板をはめた状態で32cmあるので、キャンプ場等で売っている殆どの薪が切らずに使えます。

また、大型の薪であれば、側板を外せば、あらゆるサイズに適合できます。



TABIが優れているのは、これだけ軽量であるにも係わらず、耐荷重が約15kgもあることです。これだけの耐荷重があれば、ダッチオーブンなども使えるので、キャンプでの実用性は十分です。

また、グリルエクステンションを使うことで、片側で肉などを焼きつつ、ポットやクッカーなどを乗せることができます。これだけコンパクトなのに、様々な焚火料理スタイルに対応できる焚火台は、なかなかありません。


唯一の欠点は、火床の最低地上高が約7cmと低いことです。これだけ低いと、スパッタシートを敷いても、芝生へのダメージは避けられません。

この点については、何らかの工夫が必要となりますが、コンパクト・軽量という点では致し方が無いです。


TABIを買った理由

さて、ずーっと欲しかった焚火台を遂に手に入れた訳ですが、今更TABIを買ったのには理由があります。これだけ軽量・コンパクトとなれば、最も活躍するのはソロキャンプ、特にバイクや徒歩のバックパックスタイルです。

実は、最近娘がバイクに乗りたがっているのです。それも原付などではなく、中型以上の本格的なやつです。私の友人に、バイクとカメラが趣味な奴がいるのですが、そいつがよく自宅にバイクでやって来るのを見て、自分もバイクに乗りたいと思ったようです。あとは、近所のバイク屋に並んでるバイクを見てカッコいいと思ったらしいのですが、近所のバイク屋と言うと、BMWとハスクバーナなので、どっちにしても普通の高校生が欲しいと思うバイクではありません(苦笑)。

通っている高校は、バイク禁止なので、免許も取れませんが、卒業したら車とバイクの免許を取りたいと言っています。正直、自転車も決して上手くない娘がバイクに乗るのは心配なのですが、バイクでソロキャンに行くならいいかなと思ったりしてます。

そんなことで、バイクでソロキャン行くなら焚火台はコレでしょうということで買いました。


ハイ。親バカです(^ ^;



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