PS5をホームシアターに組み込むのに困った話~その後の顛末~

2022年9月30日

コラム

t f B! P L

 以前、PS5をホームシアターに組み込もうとして、AVアンプから4K HDR出力が出来なくて困った話をしましたが、匿名の方からのアドバイスで解決しました!!


<コメント>

RX-A3050は、初期設定では4K60pのHDRに対応してなかったと記憶しています。

取扱説明書の146ページに記載されているのですが、4KモードをMODE1に切り替えないといけません。

既にこの設定をされていましたら、申し訳ありません。



なんですと!?

初期設定では、4K HDRに対応してないですと!?


お恥ずかしながら、困ったらグーグル先生に聞くばかりの私は、マニュアルを読むという癖が無く、まさかこんな隠れモードがあるなんて全く知りませんでした(苦笑)


教えていただいた通りRX-A3050のマニュアルを確認すると、4K信号のフォーマット設定が、デフォルトでは4K(60Hz/50Hz)信号の色域設定を4:2:0固定しているとのこと。 

映像技術に詳しい人はご存じだと思いますが、4:2:0はクロマサブサンプリングの値を表しており、4:2:0は8bit表現のSDR、4:2:2が10bitのHDR10、4:4:4がドルビービジョンなどで使用されている12bitのHDRとなります。RX-A3050は、デフォルトではSDRの4:2:0に固定されていたため、いくらPS5の設定をいじっても、どうにもならなかったのです!!


マニュアル通り、「アドバンスドセットアップメニュー」から「HDMI4K信号のフォーマット設定」でMODE2(4:2:0固定)からMODE1(4:4:4、4:2:2、4:2:0自動)へ切り替えたら、無事4K HDR出力されました。


情報をいただいた匿名の方、本当にありがとうございました!!


さて、これでめでたく4K HDRとサラウンドを両立できるようになったのですが・・・


音がおかしい・・・


と言うか、サラウンドチャンネルがAVアンプのストレート出力(入力信号そのままの再生)だと、7.1chになっています。

システムテストに使用している「竜とそばかすの姫」は、映像がドルビービジョン、音声がドルビーアトモスと、何れも最新のフォーマットが使用されています。

ドルビーアトモスで再生されていれば、我が家のシステムなら9.1chになるハズ。


これは、PS5が怪しいということで、ブルーレイ再生中のメニューの「・・・」を押してみると・・・

設定が隠れており・・・

音声フォーマットの中に「ビットストリーム」があるじゃないですか!

デフォルトでは、リニアPCMになっており、これが悪さしていました。

PS5のゲーム音声は7.1ch出力ですから、ドルビーアトモスをPS5が7.1chにダウンコンバートして出力していたようです。

ビットストリームにすると、無事9.1chに切り替わりました。

違いは一目(聴)瞭然で、7.1chからドルビーアトモスに切り替えると、音の広がりが段違いです。恐らく、ドルビーアトモスのマルチチャンネルを7.1chにダウンコンバートする時に、かなり適当なチャンネル割り当てがされているようで、これに関してはPS5の品質はあまり良くないです。


因みに、RX-A3050はドルビーアトモスには対応していますが、YAMAHAのシネマDSPとの両立は出来ません。YAMAHAのAVアンプは、昔からシネマDSPという独自のシステムがあります。これは、各種劇場の音響モデルをバーチャルに再現するシステムです。これのおかげで、5.1chなどのショボい音源でも、9.1chにアップして、より迫力ある音声で再生できます。

ドルビーアトモス自体は「オブジェクトオーディオ」というこれまでのチャンネルベースの音声再生技術とは全く異なる物ですから、シネマDSPとの掛け合わせができないのは納得です。因みに、私が使用しているRX-A3050より2代後のシリーズからはドルビーアトモスとシネマDSPの掛け合わせができるようになっています。

さて、RX-A3050で掛け合わせが出来ないのは問題無いのですが、アンプの表示が「Not Available」になっているのは何とかしてほしかったかなー。

RX-A3050にドルビーアトモス音声を入力すると、Not Available(利用不可)と表示され、これはかなりビビります。モード的には強制的にピュアダイレクトモードに入っているようで、アンプの表示も数秒で消えてしまいます。理屈としては、シネマDSPとの掛け合わせができず、入力信号をそのまま出力するしか無いのでピュアダイレクトモードになっているのだと思うのですが、それにしても「利用不可」と出てしまうと、再生できないように思ってしまいます。ここは、画面表示に「Dolby Atmos」と出してほしかったです。おかげで暫く悩みました(苦笑)。


さて、これで一件落着かと思ったのですが、テレビ側の「画面表示」で入力ソース情報を見ると、HDRが(HDR10)のままです。竜とそばかすの姫は、ドルビービジョンなので、(Dolby Vision)と表示されても良さそうなのですが・・・。

で、ネットで色々調べてみると、PS5はドルビービジョン非対応との事。まあそれ自体は問題無いのですが、問題は4Kブルーレイ再生時にどうなるのかが分かりませんでした。

PS5が、ドルビービジョンの色信号を4:4:4にデコードして出力してくれていれば、テレビ側(XRJ-50X90J)もドルビービジョンの色域で表示しているはずなのですが・・・。


ぶっちゃけ、HDR10(4:2:2)かドルビービジョン(4:4:4相当)なのかは、私の目では判別できません(> <)


ナゾは残ってしまいましたが、まあとりあえずは、4K HDRとドルビーアトモスが両立出来たので良しとします(^_^;



さて、随分苦労して、4K HDRとドルビーアトモスを実現した訳ですが、最後に視聴位置の問題が残りました。


我が家のサラウンドスピーカーは、120インチのプロジェクタースクリーンに合わせてセッティングしてあるので、50インチのテレビで視聴する場合、かなり前位置に座ることになるため、サラウンドのスイートスポットを外してしまうのです(爆)。



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