テントを2張り使ってより快適に冬キャンプを楽しもう

2022年3月14日

キャンプtips キャンプ沼 テント 薪ストーブ 雪中キャンプ

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キャンプ歴が長くなってくると、テントも複数持っているという方は多いと思います。

私も、ドーム型やティピ型など、4種類のテントを季節や天候に合わせて使い分けています。


3人家族の我が家は、冬場は薪ストーブを使うこともあって、クロンダイクグランデを使っています。


雪中キャンプでのクロンダイクグランデ

このテント、フロアに断熱マットを敷き詰めてしまえば、雪上でも寒さを感じないぐらい快適なテントなのですが、デカくて重いテントで、設営がタイヘンなのが難点です。


クロンダイクグランデの中


しかも、私は徹底的に断熱対策を行うために、プチプチシート、断熱マット、テントマットの3重にして、更にラグマットを敷くため、物量がとてつもないことになります(苦笑)。


断熱材とクロンダイク専用マット
物置と化した我が家の部屋に置いてある断熱材とクロンダイク専用マット。
写真右下のギザギザにカットした断熱材は、円形のクロンダイクに合わせてカットしてある。


まあ、これはいささか(かなり?)やり過ぎなスタイルなので、もう少し物量を減らしたいということで思いついたのが、テントを2張り使うスタイルです。


テントを2張り使ってリビングと寝室を分けるメリット

通常のキャンプスタイルでは、テント1張り、オープンタープ1張りというのが普通ですが、冬場はオープンタープではとても寒いです。キャンプ場によっては、昼間でも氷点下ということもありますから、よっぽど酔狂な人でない限り、そんな環境で飲食したいとは思わないでしょう。


旭川のアサヒの丘キャンプ場で氷点下の中ジンギスカンを食べる我が家
旭川でマイナス11℃の中、ジンギスカンを食べた我が家。
娘は、旭川出身の友人から「北海道人でも絶対にそんなことしない!」と言われたらしい(苦笑)。


冬場は、ツールームを使うか、クローズドのスクリーンタープを使うのが定石ですが、いっそのことテントを2張り建ててしまうというのもアリです。


例えば、ツールームのリビングで煮炊きすると、かなり結露します。コットンやポリコットンのテントであれば結露を抑えられますが、幕体が湿ってしまうとカビの原因になりますので、乾燥させる必要はあります。

一方、寝る時のことを考えると、できれば石油ストーブなどで翌朝まで暖房したいところです。より快適に寝るためには、直接あたる隙間風をできるだけ防ぎ、暖房しつつ空気を循環させることが重要となりますから、気密性の高いテントが求められます。

テントの寒さ対策として、スカートが良く挙げられますが、スカートだけでは完全に隙間風を防ぐことはできず、特に寝ている時は寒さを感じます。勿論、スカートを内側に折り曲げ、全体に荷物を置いてしまえばかなり気密性を上げることは可能ですが、入口にあたる幕はそういった対策ができず、限界があります。

そういった点では、ツールームの寝室は気密性が高く、隙間風対策としても有効です。リビングで石油ストーブを焚いて、空気循環のためにベンチレーターと入口付近を少し空けておけば、適切な暖房が可能となります。


そこで、テントを2張り使って、一方をリビング専用、もう一方を寝室専用として使うことで、より快適なキャンプができるのです。

特に、冬キャンプで気になる結露に関しては、リビング専用のテントで食事等をして、寝る前に全開にしておけば、湿った幕体を乾かすことができますし、寝室専用のテントも結露が最低限で済むので、撤収作業も含めてメリットがあります。


使用したテントについて

先日、栃木県の塩原グリーンビレッジに行ってきたのですが、ツールームのファシルとティピ型のサーカスの2張りを使ってみました。


サーカスとファシル
左がサーカス、右がファシル


オガワのファシルは、3人家族には丁度良いサイズのツールームですが、石油ストーブまで入れてしまうと、結構手狭になってしまいます。また、化繊のテントですから、冬場はかなり結露するので、テント内で煮炊きするのは憚(はばか)られます。


もう一つの、テンマクデザインのサーカスは、コットンバージョンですから、結露に強いのでリビングとして使うのに向いています。

また、火の粉に強いので、薪ストーブをインストールして使うのに向いているのですが、薪ストーブは朝まで燃やし続けることができないため、寒さ対策としては限界があります。

それに、フロアシートが無いため、隙間風が寒いテントで、特に風の強い日は、石油ストーブを焚いていても、外と殆ど気温が変わらないぐらいです(苦笑)。



しかし、ファシルであれば、インナーテントは高い密閉性がありますから、リビングで石油ストーブを焚いておけば、割と快適に過ごすことができます。


ということで、ファシルを寝室兼物置に、サーカスをリビングに使うことで、2つのテントのいいとこどりができるというわけです。


2張りのテントの使い方

サーカスは、ティピ型ですから、テント内の有効面積が見た目より狭いという難点がありますが、リビング専用にして荷物を減らせば、幅120cmクラスのテーブルであれば幕内で使え、3~4人がギリギリ座れます。


幕内にモンベルのマルチフォールディングテーブルを設置。
家族3人で快適に鍋を囲むことができる。


また、薪ストーブを焚いていれば、外が氷点下でも快適に過ごすことができます。タープではこうはいきませんから、やっぱり快適性の面ではリビング専用に1張り立ててしまうのがおすすめです。



もう一つのファシルは、完全に寝室としてしまったので、基本的には寝る時以外は使いませんが、食材や各種ギア類を置いたり、着替えをしたりと、これはこれで使い勝手が良かったです。


ファシルは幕内でレインボーストーブを焚いている。


実は、ドームテントにすることも考えたのですが、ドームテント内で石油ストーブを使うのは、火事や一酸化炭素中毒のリスクが高いため、ツールームにしました。

ツールームであれば、広いリビングに石油ストーブを置いておけば、テント全体を温めることができます。ファシルは、ツールームとしては小型ですから、非力なレインボーストーブでも、かなり暖かくなります。


冬のキャンプをより快適に楽しもう


キャンプ場によっては、まだまだ寒い時期が続きますので、オープンタープを使うのはもう少し先になるでしょう。

冬場は、大型の2ルームを使うのが定番ではありますが、今回ご紹介したように、2張り設営してリビングと寝室を完全に分けてしまうのもアリだと思います。


キャンプ沼にハマってしまったキャンパーなら、テントは複数持っていることでしょうから、こういった使い方をしてみてはいかがでしょうか。



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