本格的な薪割りに挑戦!薪割用の斧を選ぶ

2019年6月26日

焚火

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薪を買うつもりが安さに負けて玉切り(短く切りそろえられた丸太)を買ってしまった私(詳細はこちら)。このままではどうしようもないので、斧を購入することにしました。

以前から、キャンプ場で薪を小割りにするためにバーコの手斧は持っていたのですが、こんなチンケな斧で割れる様な可愛いサイズではないので、本格的な薪割用斧が必要となりました。
今回入手した玉切りは、小さいものでも直径20cm近くあり、最大は約30㎝と、私にとっては、とてつもない大きさです。地方出身の友人は、子供の頃は五右衛門風呂だったため薪割りを毎日のようにやっていたそうですが、都市部出身の私にとっては本格的な薪割りは初めてのことです。そんな私が、玉切り購入に至ったのには、安さ以外にもう一つ理由がありました。
実は、普通に販売している薪は直径7〜8cm程度のため、雪中キャンプ時の薪ストーブ使用時には火持ちがイマイチでした(それでも30分以上持ちますが)。そのため、30分毎に薪を足すのが面倒で、就寝時も、できれば朝方まで熾火を持たせせたいと思ったので、もっと太い薪が欲しかったのです。
そんな訳で、自分で薪割りをするなら、10~15cmぐらいの大割の薪が取れるサイズということを考慮して、大きめの玉切りを選んだのです。

さて、斧を選ぶにあたって、どれくらいのサイズのものを購入するかが悩ましかったです。場合によっては、キャンプ場に持ち込んで使えるサイズが良いと思ったのですが、薪割り・斧で調べると、自宅で薪ストーブを使っている方は、やはりかなりの大物を使っている事がわかりました。また、日本の斧や鉈は、杉や松などの針葉樹の薪割りに向いており、広葉樹の薪割りには、ヨーロッパ製の物の方が向いている事も分かりました。
そこで、私が購入したのが、下記の3本です。

<写真左から>
ヘルコ ヘリテイジ スプリッティングアックス
ハルタホース スプリット50
ハクスバーナ キャンプ斧

ヘルコ ヘリテイジ スプリッティングアックス


まずは、メインの薪割用斧です。長さ約80cm、斧頭の重量約2kgとヘビー級の斧です。薪割用のため、斧の横部分に独特のエラのような張り出しが設けられており、これで薪を押し広げて割っていきます。斧で薪を割るメカニズムは、刃で切り裂くのではなく、刃を食い込ませながら斧頭全体で押し広げて割く(さく)という動作になります。そのため、エラが張った様な形状が押し拡げるのに重要な役割を果たします。
また、斧の破壊力を最大限に発揮するためには、斧頭の重量があり、振り下ろすことで得られる加速度も重要になってきます。重量は、重すぎると正確に振り下ろすことが難しく、返って使い難くなるため、重ければ良いという訳ではありません。柄の長さも、長ければ高い位置から振り下ろせるため、大きな加速度を得られますが、ブレて狙いを外すことにもつながるので、コントロール性を考える必要があります。
ヘリテイジスプリッティングアックスは、私が使ってみた所、振り抜くのに丁度良い重さでした。柄の長さが少し長いと感じましたが、薪との距離をうまく取ることで、慣れれば使えるようになりました。


付属のエッジカバーは、合成皮革ではありますが、厚みもありしっかりした作りです。

ヘルコからは、スプリッティングマスターという同等品も出ているのですが、斧頭が青で柄の握る部分が赤というガンダムカラーだったので、アウトドア派の私はあえてトラディショナルなこちらを選びました。
本当は、グレンスフォッシュ・ブルークの斧が欲しかったのですが、軽く2万円をこえてきますので、購入を断念しました。

ハルタホース スプリット50


この斧は、サブとして購入した斧です。ヘリテイジスプリッティングアックスよりも軽く、全長も50cmと短いので、より正確な振り抜きが要求される、小さめの玉切りを割るのに良いと考えました。斧頭の形状は、トラディショナルなスカンジナビアンスタイルで、刃が短く全体がくさび状で、中央部が盛り上がっています。
この、斧頭の形状が、薪割りにどのような影響があるかも確かめてみたかったので、ヘリテイジスプリッティングアックスとの比較も兼ねて購入しました。
使ってみた感触としては、絶対的な破壊力には劣りますが、取り回しの良さから、非力な女性や子供でも振り抜くことができますし、全長50cmですのでキャンプに持っていくのにも向いています。


エッジカバーは、ビニール製で、残念ながらおまけ程度の品質です。

ハスクバーナ キャンプ用斧


既にバーコの手斧を持っていたので、無理に買うことは無かったのですが、勢いで購入してしまいました(笑)。全長38cmと片手で使うのに丁度良い大きさで、斧頭も約500gほどと軽い斧です。キャンプで使われている斧としては、ハスクバーナの手斧が有名ですが、こちらの方が若干刃長が長く、スタイルも良かったので、キャンプ用斧を選びました(キャンプ用ですし)。


手斧より1,000~1,500円ほど高いですが、本革製のエッジカバーが斧頭全体を覆うような形状で、腰に下げるためのベルトループもついているなど、凝った作りになっています。


手斧の方は、普通のエッジカバーですので、キャンプ用斧の方が所有欲も満たしてくれます(ズブズブと沼に沈んでいきます・・・)。
切れ味は、工具鋼の鉄板から削りだして作られているバーコに比べて、こちらは本格的な炭素鋼の鍛造ですので、明らかに上です。軽い力でも薪にグサッと突き刺さるので、小割をするのが楽になった気がします(笑)

※薪割り時の斧は、斧頭の重量を利用して割く(さく)ような動作となるため、最初の切り込み力はあまり重要ではなく、バーコの手斧でも十分に薪を割ることができます。むしろ、キャンプ斧の切れ味は、枝払いや木を削るなどの薪割り以外の細かい作業を行う時に威力を発します。










続く

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