焚火のためのタープという発想~テンマクデザイン|焚き火タープコットンヘキサ

2019年5月15日

キャンプ沼

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キャンプを続けていると、増えてくるギアがあります。タープは様々な種類があり、ロケーションや季節に合わせて使い分けていくため、増加するギアの代表格と言えるでしょう。
私もいくつかタープを持っていますが、最も使用頻度が高いタープが今回取り上げるtent-Mark DESIGNSのTakibi-Tarp Cotton Hexa(テンマクデザイン 焚火タープコットンヘキサ)です。購入動機はズバリ、「タープの下で焚火がしたい」です!!

テンマクデザイン 焚火タープコットンヘキサ

キャンプと言えば焚火というほど私は焚火が好きなのですが、悩ましいのが焚火をサイト内のどこでするかという点です。焚火は火の粉が飛ぶので、焚火近くにテントやタープを立てていると、火の粉で穴が空いてしまいます。キャンプチェアなども、ポリエステルなどの化学繊維素材が殆どですので、焚火の近くに置いておくと穴だらけになってしまいます。
そこで、注目されるのがコットン(綿)です。コットンも燃えないわけではありませんが、鍋つかみなどもコットン製であることからも判る通り、熱に強い素材です。コットンは化繊に比べると熱に強く、穴が空きにくい素材です。熱に強いというのは、コットンは熱伝導率が低いため、火の粉が幕体についても、火の粉の熱が幕に伝わる前に火の粉が消えてしまうためです。また、繊維自体も熱に強く、化繊に比べると太いため、表面がざらざらで突起が多く、これも穴が空くのを防ぐ効果があります。火の粉が幕体についても、コットンの繊維毛の上に乗るような形になり、幕体へ直接触れにくいため穴が空きにくいというわけです。化繊は、熱伝導率が高く、表面もつるつるしており、素材としても熱で溶けてしまうという性質上、火の粉が付くと簡単に溶けて穴が空いてしまいます。高価なテントやタープに穴が空いてしまうのは、やはり避けたいところです。

テンマクデザインは、アウトドアショップであるWILD-1のオリジナルブランドです。アウトドアショップが企画・開発しているだけあって、他のアウトドアブランドには無い独自性があり、マニアックな部分まで踏み込んだ製品が特徴です。また、有名アウトドア人や他企業とのコラボレーションも盛んで、テントやタープからダウンジャケットなどのアパレルまで様々なキャンプギアを製品化しています。余談ですが、WILD-1のオリジナルブランドとしては、Qualz(クオルツ)というブランドもあり、こちらはよりコストパフォーマンスに振った商品ラインナップになっています。
そんなテンマクブランドの中で、焚火タープはシリーズ化されており、焚火タープコットンヘキサ以外にも、サイズ違いのM、レクタタープ、ウィングタープなど様々な種類があります。ちなみに、TC(テクニカルコットン)と呼ばれる素材のものもありますが、これは、コットンとポリエステルとの混紡素材で、コットンの難燃性とポリエステルの軽量性の良いとこどりをした素材です。価格もコットンに比べると少しお安くなっています。


さて、前置きが長くなりましたが、焚火タープコットンヘキサについてレビューしたいと思います。このタープは、その名前にもある通りコットン100%で作られています。そのため、火の粉に強く、タープ下でも安心して焚火をすることができます(キャンプファイヤーみたいにボーボーと燃やすわけにはいきませんが)。私のスタイルでは、タープ直下というよりも、タープ至近で行うことが多いです。雨が降っている場合は、タープ内でやりますが、そうでない場合は、解放感も考慮してタープより少し外側に設置し、焚火をしながら星を見たりします。タープ直下で焚火を行う場合は、薪が十分に乾燥していることが重要になってきます。乾燥が十分でない薪は、燃やすと煙でタープ内が真っ白になって、目が痛くて涙が止まらなくなりますのでご注意ください!

焚火以外の点で言うと、コットンなので雨が降ったら漏らないかという心配があると思いますが、全く心配は不要です。幕体自体は撥水コーティング等は行われていませんが(撥水加工はされていますので多少は水滴をはじきます)、コットンは水分を含むと生地の繊維が膨張するため、水漏れすることが無く、快適に使うことができます。
ピンと張れていないと水がたまったりしますが、そんな時でも内側に漏ってくることはありません。また、適度に水分を吸収するので、化繊のような結露が無いのが助かります(これはタープよりテントでより顕著です)。更に、化繊のタープは摩擦によって静電気を帯びるので、特に畳むときなどは静電気でバチバチして痛かったり、枯れ葉などを吸い付けてしまって取れなくなることがありますが、コットンは静電気の心配も無いため、片付けも快適です。

弱点は、とにかく重いことです。焚火タープコットンヘキサは、幕体だけで約7キロもあり、化繊のタープの2~3倍の重量があります。そのため、これを支えるポールも頑丈なものが求められることになり、更なる重量増となります。私は、これを支えるために、スノーピークのウイングポール(レッド)を使っています。

スノーピーク ウィングポール(レッド)

ウィングポールは、直径30mmの高強度アルミニウム合金製で、板厚も1.5mmあり、スノーピークのwebサイトでも「史上最強のタープポール」を謳っています。
私もこれまで焚火タープコットンヘキサとウィングポールの組み合わせで使用してきましたが、強風でもビクともせず、ウィングポールが折れるよりも先にペグが抜けるので「史上最強」は伊達ではないと感じています。ちなみにレッドを選んだ訳は、焚火タープコットンヘキサの全周が赤色の当て布で補強されているため、タープポールの赤と相まってカッコいいからです!

あと、困ったことがもう一つあります。このタープ、とても大きいです。幕の大きさが、570×560cmもあるので、普通のサイトではとてもじゃないですが張ることができません(泣)。


上の写真は、8×5mのサイトに張った時の物ですが、前後の長さが足りずかなりダルい張り方になっています。このタープをまともに張るためには、縦9m×横6mは最低必要で、横を大きく広げて美しく張るためには、横10mは必要になります(苦笑)。

記事冒頭の写真は、北海道の十勝エコロジーパークキャンプ場で、区画が20×20mもあるため、ようやく焚き火タープコットンヘキサの真の姿を現すことができました(笑)。


最後に、コットンのおすすめポイントをもう1つ。化繊のタープは、防水のためにポリウレタンコーティングが行われれいるのが一般的です。ポリウレタンは加水分解といって、水と反応して分解されていく性質があります。これは水と触れることで起こる現象のため、空気中の水分でも加水分解が起こるため、防ぎようがなく、場合によっては3年程度で加水分解による経年劣化がみられることがあります。加水分解が進むと、コーティングが剥がれてきたり、べたべたしたりします。
また、化繊の主な素材のポリエチレンも加水分解や光劣化(太陽光などによる劣化)による影響を受けるため、コットンに比べれば経年による耐久性は劣ります。
コットン幕の場合は、ポリウレタンコーティングは行われていないため加水分解とは無縁で、経年に対する耐久性も高い素材ですので、化繊より長く使い続けることができます。私も、このタープを一生モノとして使い続けていくつもりです。


【2021年4月15日追記】
現在、焚き火タープコットンヘキサは、販売が終了しています。やはり大きさに難があったようで、引き続きMは販売されています。



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