開放感が最高!オガワのソレスト

2024年4月3日

topics テント

t f B! P L

毎年、斬新な新作テントを発表して私達キャンパーを驚かせてくれるオガワ。

今年も、やってくれました。 

オガワ史上最大の「ソレスト」です。

 

ソレストについて

ソレストは、オガワのラインアップのなかで最大のテントです。 

色は、ブラックを基調としたダーク系と、オガワのテントとしては少々異例ですが、最近はモノトーンのテントが増えてきているので、そのトレンドに乗ったデザインと言えます。 

大きさ的には、スノーピークのランドロックに相当する大型テントで、オガワでこれまで最大だったアポロンを、全長で15cm、幅で55cm上回ります。

そのため、テーブルやチェアなどのファニチャーを入れても余裕の大きさで、リビングだけでも、大人6名がくつろげるほどの大きさがあります。

出典:ogawa

【SPEC】

■重量

  • フライ:約10.0kg、インナー:約3.1kg、ルーフフライ:約1.0kg
  • ポール:約7.1kg、付属品:約3.45kg

■素材

  • フライ(本体):ポリエステルリップストップ75d(耐水圧1,800mm、難燃加工)
  • ルーフフライ:ポリエステル75d(耐水圧1,800mm、難燃加工)
  • インナー:ポリエステル68d
  • グランドシート:ポリエステル210d(耐水圧1,800mm)
  • ポール:アルミ合金(φ19、φ17.5、φ16mm)

■収納サイズ

  • 78×42×34cm

■カラー

  • カーキ×ブラック

■収納サイズ

  • 78×42×34cm

■付属品

  • 張り綱(1.5m×8本、3m×8本)
  • アイアンハンマー1丁
  • スチールピン20本
  • 収納袋

 

素材は、フライシートがポリエステルリップストップ、ルーフフライがポリエステルで、何れも難燃加工が施されています。

インナーシートは、グランドシート共にポリエステルですが、グランドは210dと太い糸が使われており、高耐久性が確保されています。 

防水性能は、全て耐水圧1,800mmと、何れもオガワ標準のスペックになっています。

私は、オガワのテントを3張り持っていますが、何れも雨漏りとは無縁ですから、信頼性は私が保証します(笑)。


構造は、典型的なトンネル型テントで、ルーフにはクロスポールが追加されています。

オガワには、トンネル型としては既にアポロンがありますが、アポロンは3本のルーフフレームが通されているのに対し、ソレストはクロスポールで補強しています。

この違いは、設営面で大きく、アポロンがリッジポールをスリーブに通して立ち上げた後に、3本のルーフポール通すのに対し、ソレストは、リッジポール1本とクロスポールを取付けた後に立ち上げます。つまり、寝かせた状態でルーフへのポールの取付けが可能なため、身長に左右されず、楽に組み立てることができるのです。

この手の大型幕は、組み立てに腕力が要求されるのですが、ソレストはそれほど腕力を必要とせず、時間的にも20分程度と、大型テントとしては異例の扱いやすさと言えます。

 

ソレストの特徴

ソレスト最大の特徴は、全面のメッシュパネルでしょう。元々、オガワのテントはメッシュパネルが多様されており、風通しが良いのが特徴なのですが、ソレストは全ての面にメッシュパネルが採用されているだけでなく、開口率も最大となっています。

側面パネルの大部分がメッシュ化されている。

特に、天井部分にも半円形のメッシュパネルが採用されており、風通しだけでなく、開放感が素晴らしいです。

天井部のメッシュパネルは、クーポラでも採用されていましたが、こちらのほうが開口面積が大きいため、一層開放感があります。


一方、側面のパネルは、跳ね上げることができるため、タープとしても機能します。 

当然、前後の出入口についても、パネルを跳ね上げることができるので、別途タープを貼る必要が無く、これだけで十分のスペースが確保できます。


前後のパネルは、跳ね上げ持に中央部で垂れ下がった幕をバックル付きテープで留めることができるため、出入りの邪魔になりません。


また、パネルのアーチ中央部を持ち上げることで、雨水が溜まるのを防ぐ効果もあるため、快適性と機能性の両面で役立っています。こういった細部まで作りこまれている所は、オガワらしい拘りが感じられ、テントメーカーとして他の追随を許さない姿勢が表れています。


テント内には、インナーテントを吊るすためのリングが多数設けられている他、ルーフのリッジポールがクロスしている部分にもリングがあるため、LEDランタンなどを吊るすのにも苦労しません。


オガワのテントはジッパーが良く、嚙み込みが少ないのが特徴ですが、更に、側面パネルはトリプルファスナーが採用されています。

オガワは、アポロンT/Cあたりからトリプルファスナーを積極的に採用しているのですが、これは薪ストーブ利用時に大きなアドバンテージとなっています。トリプルファスナーによって、無理なく薪ストーブの煙突を出すことが可能で、ショールームでも、よく薪ストーブと組み合わせて展示されています。

元々、オガワは2017年に、ピルツ15T/Cで国産テントメーカーとしては初めて煙突ポートを採用したメーカーですから、薪ストーブの利用については定評があります。全面のメッシュパネルが特徴のソレストですが、フルクローズにすればスカートも含めて隙間風をシャットアウトできますから、真冬でも積極的に使いたくなります。そういった意味でも、トリプルファスナーは生きてくるでしょう。


インナーテントについて

ソレストは、インナーテントについても最大級です。

幅360cm、奥行き210cmと大人5人が余裕で寝られるサイズです。

当然、4面とも大型のメッシュパネルが採用されているので、風通しは抜群です。これだけ開口部が大きいと、風通しだけでなく採光面でも素晴らしく、明るいインナーテント内でゴロゴロするのも悪くありません(笑)。

吊り下げ式のインナーテントは、フックの裏側(インナーテント内側)にループが設けられており、LEDランタンなどを吊り下げることができます。これらも、近年のオガワのテントに共通するポイントで、使い勝手の上で大変助かります。

幕体はT/Cではありませんが、これだけ風通しが良ければ、結露しても翌朝すぐに乾くでしょう。


設営について

既に述べたように、設営については、組み立てが簡単なトンネル型の特徴を活かした構造になっており、大きさの割には楽に設営することができます。勿論、各ポールは色分けされており、スリーブに対応する色が付けてあるため、迷うことなく組み立てが可能です。


また、ペグダウンについても、ラフにペグダウンした後、ラダーテープを絞って張れるので、初心者でも綺麗に張ることができます。 


私も色んなテントを建ててきましたが、大型テントでここまで簡単なのは初めてです。オガワの看板でもあるロッジ型テントは、フレームを組み立ててフライシートをかぶせるだけなので、組み立てやすさには定評があるのですが、ソレストはそれを超えるといっても過言ではありません。

 

まとめ

ソレストは、オガワとしては最大のサイズで、他社のテントと比べても大型の部類に入ります。ここ数年、アポロンを超えるサイズの大型テントが増えてきたので、オガワもそれに合わせて新たな大型幕を追加したのでしょう。

ただ、大きいとは言え、 全長については、出入口部分の傾斜が大きいため、室内の有効面積としては4m程度になります。それでも広さは圧倒的ですし、幅もあるため、テーブルとチェアを並べても人が通るスペースが確保できます。

圧倒的な広さを感じるリビング。

ソレストと比較すると、ファシルの小ささが際立ってしまう。

私は、ツールームのファシルを使っていますが、ソレストを体験した後にファシルを見ると、何だか侘しく思えてきます。 家族3人の我が家にとって、この大きさは完全にオーバースペックですが、年1回のグループキャンプで使うのに導入したいという衝動に駆られます(苦笑)。

大きさもさることながら、一番のポイントはやはりメッシュパネルの大きさです。全面がメッシュパネル化されており、ルーフにも天窓状のメッシュパネルがあるので、抜群の解放感を誇ります。この解放感を最大限に利用するのであれば、ルーフフライは使わない方がベターだと思います。

出典:ogawa

オガワも、これを大きくアピールしていますので、雨が降らない限り、ルーフフライを使わないのが、このテントの正しい使い方でしょう。

グランドロッジのスタッフに聞いたのですが、メッシュパネルはコストがかかるそうです。特にオガワは、目の細かいメッシュを採用しているため、通常よりもコストがかかっているとのこと。確かに、他社の安めのテントでは、メッシュの目が粗くゴワゴワしていたり、メッシュパネル自体が無い場合もありますので納得です。

この、高品質なメッシュパネルを最大限に利用するスタイルとしては、夏場にインナーを使わずにシェルターとして使うのがベストだと思います。寝る時も、コットを入れてしまえば快適に眠ることができそうです。


建てやすさについては既に述べた通りで、このサイズにしては迷わず比較的楽に建てられます。トンネル型ですからセッティングテープがあるのは当然としても、幕体を立ち上げた後にペグダウンすれば良いというのは、立てながら位置を微調整できるという点でも使い勝手が良いです。

ペグダウン時も、ラダーロックでテンションを調整できるなど、細部まで手抜かりはありません。


以上、ソレストは、オガワの集大成とも言えるテントです。メッシュパネル、ペグダウン時のラダーロック、トリプルファスナーなど、これまでのオガワの技術と経験が惜しみなくつぎ込まれており、新たなフラッグシップと言えるテントに仕上がっています。


もしも、機会があれば、是非お近くのグランドロッジへ見に行ってみてください。

見れば欲しくなること請け合いです(笑)。

 

 

プライバシーポリシー及び免責事項

QooQ