100円ショップのキャンプ道具はどこまで使えるかやってみた

2023年11月30日

100円ショップ キャンプtips キャンプ沼 ソロキャンプ

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雑貨ショップとして、私たちの生活インフラとも言えるぐらいに成長した100円ショップ。今でも100円ショップを謳っていますが、実際には200円以上の商品が多数扱われており、生活雑貨の殆どが揃うようになりました。

アウトドアコーナーも充実しており、近年は通年でコーナーが設けられるようになりました。そこで、100円ショップのキャンプ道具だけで、どこまでいけるのか気になり、実際のキャンプで試してみました。

先に結論から言うと、テント以外は全て100円ショップで賄えました。


今回、キャンプチェアから、ミニテーブル、食器、アルスト、LEDランタンなど、キャンプで必要となる道具を一通り揃えて、実際にキャンプ場へ向かいました。

キャンプ道具をバックパックに詰め込み、いざキャンプ場へ(笑)。

テントは、ポップアップテントの類しか販売されておらず、流石にキャンプで一泊するのには向きませんので、テントだけは別の物を用意しました。

しかし、それ以外のギアに関しては、十分に使用に耐えるだけでなく、本格的なアウトドアメーカーの商品にも匹敵するようなものもありました。


今回使用したのは下記の通りです。

  • アルミテーブル
  • 1合メスティン
  • アウトドア用フライパン
  • クッカー3点セット
  • メスティン用まな板
  • ステンレス箸
  • 折り畳みフォーク&スプーン
  • スキットル
  • シェラカップ
  • シェラカップ用ザル
  • シェラカップ用おろし器
  • 折り畳みお玉
  • 折り畳みターナー
  • スパイスボトル・クリアケース
  • ポケットストーブ
  • 固形アルコール燃料
  • アルコールストーブ
  • 折りたたみ式アルミ風防板
  • ハンギングラック
  • LEDランタン
  • ランタンスタンド
  • コンパクトチェア
  • レジャーマット
  • マイクロストーブコンロ
  • 折り畳みウォータージャグ
  • 着火剤

これだけのキャンプギアが100円ショップで手に入るのですから、キャンプ初心者だけでなく中・上級者にとっても有難い話です。


使ってみた中で、上記の中で特に値段以上と感じたのは、下記の通りです。
(値段は全て税別)

1合メスティン(500円)

アウトドア用フライパン(300円)

クッカー3点セット(700円)

シェラカップ(500円)

ハンギングラック(700円)

レジャーマット(500円)


1合メスティンは、ダイソーメスティンとも呼ばれ、発売以来バカ売れし、その後、キャン★ドゥなどでも取り扱うようになりました。それもあって、最早、コレを持っていないキャンパーはいないのではと思うぐらいです。使い勝手の良さも含め、値段以上の価値があります。


ダイソーのアウトドア用フライパンは、実用性が高くコンパクトなので、私もソロで使っています。勿論、キャンプ歴が進むと、鉄板や鍛造フライパンなどが欲しくなりますが、コンパクト性を活かしたい場面では活躍します。ステンレス製で、厚みもあるので、耐久性が高いというのも◎。少なくとも、雑誌の付録にあるような、使ったらすぐ変形してしまうような物とは一線を画しており、一軍としてちゃんと使えます。

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ダイソーのクッカー3点セットは、私も買うのを迷ったのですが、思った以上に出来が良かったです。通常、アウトドアブランドのアルミ製クッカーセットは3000円~5000円はしますので、700円で入手できるというのはコスパが良いです。また、アルミでは無くステンレスを採用することで、薄手の割には耐久性が高く、本格的な使用にも耐えます。


シェラカップは、アウトドアの定番ですから、これが100円ショップで手に入るのはありがたいです。しかも、キャン★ドゥで売っているシェラカップは、500円とアウトドアメーカーの半額以下ですから、数を揃えたい時にも良いです。尚、ダイソーは100円ですが、シェラカップとは形状が異なるため、注意が必要です。

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ダイソーで売っているハンギングラックは、コスパとしては最強の部類に入ります。実用性もアウトドアメーカーの物と比べてそん色なく、オプション品も豊富と、非の打ちどころがありません。ダイソーの面目躍如と言える商品です。

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ダイソーのレジャーマットもコスパ抜群の商品ですが、それ以上に実用面でも高価なアウトドアメーカー製と比べていい線をいっています。事実、私もキャンプで使い続けており、納得の商品です。

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上記に挙げた以外の商品も、コスパ的には悪くなく、値段相応で使えるものばかりです。ポケットストーブなどは、エスビットの丸パクリ商品ですが、安くて本家と変わらない品質なのですから文句はありません。


コンパクトチェアは、500円で入手でき、ホームセンターなどで売っている1000円以上の商品と比べても遜色ありませんから、コスパが高い商品です。但し、あくまでエントリーレベルですから、直ぐに上位商品が欲しくなってしまいます(苦笑)。

今回はご紹介しませんでしたが、シュラフもダイソーから1000円で発売されており、場所にもよりますが6~9月の温暖な季節であれば、十分に使えます。



さて、気になるのは、ランタンとバーナー類でしょう。

ランタンは、夜の明かりとしては欠かせませんし、バーナーも調理の要ですから、キャンプでは重要なアイテムとなります。


100円ショップでは、多くのLEDランタンが販売されています。値段は100円から500円と様々で、明るさも100~250ルーメンぐらいとなっています。

今回使用したのは、ダイソーで100円で販売されていた6SMD BIGというLEDランタンで、明るさは100ルーメンです。

ジェントスなどのLEDランタンは、500ルーメンが標準で、高輝度タイプだと1300ルーメンにもなります。それらに比べれば暗いですが、ソロであればこれでも結構使えるレベルです。

安いので、3~4個買って多灯化すれば、周囲を照らすことができますので、ファミリーキャンプでも色々と使えるでしょう。


問題は、やはりバーナーです。

100円ショップでは、流石にガスバーナーは販売されておらず、固形燃料を使うポケットストーブか、液体アルコールを使うアルコールストーブになります。

何れも、火力は限定されるので、BBQや分厚いステーキを焼くなどの用途には向きません。ただ、ご飯を炊くならメスティンと固形燃料で事足りますし、火力が欲しいなら、マイクロストーブコンロを使って焚火で調理するのもアリです。

また、ダイソーには、インスタントコンロBBQコンロが売っていますので、それらを使えばBBQなら十分可能です。

インスタントコンロ(大)、税込み550円。


ダイソー ミニBBQグリル 梱包から出したところ
「ミニBBQグリル」は税込み1,100円。
炭や着火剤も売っているので、ダイソーだけで完結できる。


ただ、そうは言っても、万が一の時の調理にはガスバーナーなどが無いと不安ですから、こればかりは、100円ショップでは揃えることができません。ガス器具は、安全性の面でも規制が厳しいため、100円ショップのコンセプトにはそぐわないこともあり、今後も取り扱われることは無さそうです。



以上、テントを除けば、100円ショップの商品だけでキャンプは可能です。バーナーに関しては工夫が必要となりますが、キャンプを楽しむ事は出来ます。

今回使った商品の中で、唯一イマイチと思ったのが、ダイソーのアルミテーブルでしょうか。アルミ板でできたパーツを組み立てるタイプのテーブルですが、類似商品が多々ある中で、値段も含めて少しコスパに納得いかない商品でした。

それ以外の製品については、実用性の面では、アウトドアブランドの物と比べて大きく見劣りすることはありませんでした。但し、キャンプギアは趣味性の高い物であることも確かなので、持つ喜びをどう評価するかで意見が分かれることでしょう。

私としては、先に挙げた値段以上と感じている6点を含め、カトラリー類や折り畳みウォータージャグなどを常時使っていますので、100円ショップとは言え、長く付き合える商品に仕上がっていると思っています。


今さらですが、100円ショップとは言え、多くの商品が100円以上ですから、実用性や耐久性も含めたコスパが求められるようになりました。そういった意味では、特にダイソーはコスパのバランスを絶妙に見極めていると感じますので、今後も目が離せません(笑)。



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