九州キャンプ旅行記 11日目(久留米~新門司)

2023年11月1日

キャンプリポート

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2023年8月17日(木)


キャンプ旅行11日目。

楽しかったキャンプ旅行も、今日が最終日。

とはいえ、フェリーの出発は深夜ですから、まだまだ九州を楽しみます!!


この日は、所々に雲はありますが、晴れになりました。昨晩は、星もよく見れましたし、撤収作業のある最終日に晴れたのは幸いです。

今回のキャンプで大活躍したのが、このポータブルクーラー。

今年の夏は、東京では連日の37℃オーバー、実測では毎日40℃前後の猛暑日が続いていました。こんな気候条件での長期キャンプは、流石に自殺行為ですから、クーラーを活用することが前提でした。

東京が暑かったので九州も暑いだろうと思っていたのですが、九州ではだいたい35℃前後と、東京程暑くは無かったので、少々肩透かしを食らった感じです。それでも、雨続きだったこともあり、湿度が高かったので、除湿が大活躍でした。

ツールームのファシルの中は、全面にブルーシートを敷くことで、地面からの湿気も防いでいましたから、テント内はカラッと快適で、夜もぐっすり眠ることが出来ました。

流石に、太陽が照り付けると、冷房が効かなくなりますが、撤収作業時もクーラーに当たりながら行うことで、汗だくにならずに済みました(^ ^)


さて、五ケ山ベースキャンプを後にした私たちは、先ずは五ケ山クロスベースのモンベルショップへ。

モンタが好きな娘。

くまもんも好きですが(苦笑)


五ケ山クロスベースは、ダム湖が見渡せる場所にあり、建物の屋上は展望デッキになっています。



モンベルショップで、Tシャツなどを購入したら、久留米方面に向かいます。昨日は、高速道路を間違って福岡方面に進んでしまいましたが、今日は間違わずに熊本方面へ(苦笑)

今回のキャンプ旅行で観たかったのが、朝倉市の三連水車です。

この水車は、筑後川からの水を汲み上げて、田んぼの用水路に流す、全国でも珍しい揚水水車です。

水車で水を樋に汲み上げ、田畑への用水路に流す。

筑後川から引き込まれた用水路。

朝倉には三連水車と二連水車があります。

水は、筑後川から直接汲み上げるのではなく、一旦用水路に流され、そこから汲み上げる仕組みになっています。

筑後川から用水路へと分水する取水口。写真手前の方向が用水路になっている。

筑後川が増水した場合は、用水路を閉じて、洪水になるのを防ぎます。よくできた治水システムで、これが約230年前の江戸時代に造られ、今でも稼働しているのですから、たいしたものです。

のどかな田園風景の中を流れる筑後川。
台風から1週間以上経ったので、流れも穏やか。


筑後川の水利関連でもう一つ見たかったのが、「角間天秤」です。

筑後川の水を引き込んだ後、2つの支流へ均等に水を流すために、水路の中に大きな石を置いて、流量を調整している場所です。石を置くことで、水量を調整していることから「天秤」と呼ばれるようになりました。

結局、GoogleMapで探し回ったのですが、場所が分からず見ることができませんでした。残念!!

実は、この他にも、熊本県の通潤用水(小笹円形分水)や通潤橋も見たかったのですが、台風の影響で途中の道路が通行止めとなっており、行くことができませんでした(T_T)

ちなみに、三連水車や角間天秤、通潤用水などを私が知るきっかけとなったのが、大分むぎ焼酎二階堂のCMです。

通潤用水(出典:二階堂酒造)

角間天秤(出典:二階堂酒造)

CMでは、他にも大分から熊本にかけての美しい風景が出てきますので、興味のある方は、下記のリンクからご覧ください。



さて、お昼は何を食べようかと、車でうきは市内を走っていると、一軒のうどん屋さんを発見。

「うどんの天水」という看板が目を惹きました。

丁度お昼時ということもあり、駐車場も満車状態。近くで停車して空くのを待ってお店に入りました。

私は、丸天うどん。


妻は、肉うどん。


娘は、親子丼セット。


九州のうどんは、フワフワでコシが全くありません。讃岐うどんのようなコシのあるうどんに慣れ親しんだ私からすると、同じうどんとは思えない食感ですが、これがウマイ!!

無言でうどんをすする娘。旨いらしい(苦笑)。

それに、出汁が効いており、フワフワの食感と相まって、とても美味しかったです。

九州と言えばラーメンですが、うどんも食べたかったので、最終日に堪能できて良かったです。



さて、食後にもう一か所、名水の「清水湧水(きよみずゆうすい)」へ。

清水湧水は、臨済宗清水寺の境内に湧き出る名水で、日本の100名水にも選ばれています。

飲んでみると、びっくり!!

ナント、普通の水です。

名水・湧水と言われると、ミネラル由来の独特の味を想像しますが、清水湧水は、ホントにただの水です。

誤解を恐れずに言うと、活性炭でろ過した水道水みたいな味です。

名水も、個性的な味のものが色々ありますが、一周周ってただの水という味は、究極の名水かも知れません(苦笑)


これで、久留米周辺の観光も終了。福岡へ向かいます。

途中、天気が崩れてきて、高速道路で向かう途中は、物凄い豪雨になったのですが、幸い福岡市内はパラパラと降る程度に回復。

福岡市内も、今回のキャンプで行きたいところは一応ピックアップしていたのですが、天気があまり良くないこともあり、観光はキャンセル。その代わりに、娘に行きたい所を聞くと、「つるのこのこが食べたい」と一言。

私「何それ? つる のこのこ?」

娘「つるのこのこ」

私「つるの このこ?」

娘「つるのこのこ!!」

ナゾのやりとりをしつつ、ネットで調べると、石村萬盛堂という和菓子屋さんがやっている和スイーツと判りました。

石村萬盛堂は博多市内に複数あるので、車が停めやすそうな「いしむら 勅使道店」へ。ところが「つるのこのこ」は置いていないとのこと。どうも、本店しか扱っていないということが分かり、博多区須崎町の須崎問屋街にある本店へ。



ようやく出会えた「つるのこのこ」

メレンゲのようなフワフワの玉がのったお菓子。というかパフェ?

上の丸いのは、生マシュマロで、賞味期限はなんと30分!

ぷるぷるの食感が独特で、初めての体験でした。

娘は、「つるのこのこ」と期間限定の「夏雲スカッシュ」をチョイス。

丸い生マシュマロの下にも、マシュマロとアイスクリームが入っており、食感と味が楽しめました。

「つるのこのこ」は、賞味期限30分ということもあり、本店のみの扱いです。


さて、「つるのこのこ」の謎が解けました。石村萬盛堂には、「鶴乃子」という銘菓があるのですが、その子供ということで、「つるのこのこ(鶴の子の子)」と名付けられたそうです。確かに、丸い生マシュマロは、卵にも見えますので、子の子というのも納得です(笑)。



福岡を楽しんだ私たちは、最終ゴール地点の新門司へ向かいますが、まだフェリーまでは時間があるので、関門海峡に寄り道。ここでまた雨が降ってきたのですが、展望台から関門橋を望みます。時刻は19時を回っていましたので、辺りはかなり暗くなってきていましたが、夜景には少し早い時刻。


昔、学生時代に大阪から長崎まで車で走ったことがるのですが、関門海峡はそれ以来ですから30年以上ぶりです。


関門橋を観た後は、九州最後の晩御飯ということで、門司港の繁華街へ。

九州は色々と美味しい物がたくさんありましたが、やっぱり鶏でしょうということで、鶏がメインの「とり春」へ。

こじんまりとしたお店は、おかみさん一人で切り盛りされていて、「時間かかりますけど大丈夫ですか?」と言われましたが、雨の中他に店を探すのも面倒ですし、向かいのコインパーキングに車を停めてしまっているので、時間がかかっても良いとお伝えしました。

いやー、待った甲斐がありました。


手羽先揚げに始まり、地鶏のたたき、とり南蛮など、何れも美味。

特に、とり南蛮のタルタルソースは、色んな野菜が入っており、とても美味しかったです。

最後の〆は、1合のお釜で焚く「たまごかけごはん」。

炊きたてのご飯で食べるたまごかけごはんというだけでも美味しいわけですが、私は、その上に鶏わさをトッピング。これが超ウマイ!!

いやー、おかげで最後の晩まで楽しむことができました。



本当は、もう少し食べたかったのですが、時刻も気になるため、一路新門司港へ。

21時半過ぎに東京九州フェリーの乗り場に到着し、係員の誘導に従って駐車。

東京九州フェリーも、さんふらわあ同様、インターネットで予約すると、前日までにメールで乗船案内が送られてきて、予約サイトから2次元バーコードを係員に提示するだけで乗船できます。

便利になったものです。

一応、ターミナルもありますが、閑散としていました。


乗船は、23時過ぎに開始。

部屋は、ステート和洋室。

行きに乗船した「さんふらわあ くれない」のデラックス洋室に比べると、少し広めです。

娘も疲れた様子で、サメのぬいぐるみをだっこしてベッドでゴロン。高校生ですが、ぬいぐるみを持ち歩く娘です(苦笑)。


出航は、予定通り23:55分。

朝、キャンプを撤収してから、筑後川を観光し、福岡でスイーツと、長い一日でした。


つづく


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