カセットボンベを使用するガスストーブ、イワタニの「デカ暖」。
基本的には屋内用ではありますが、軽量・コンパクトということもあり、キャンプでも愛用者が多いストーブです。
そんなデカ暖が、「デカ暖II(2)」に進化しました。
カセットガスストーブ デカ暖IIについて
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出典:岩谷産業 |
デカ暖2は、カセットボンベ(CB缶)を使うガスストーブです。コンパクトで電源不要なため、場所を選はずどこでも簡単に使えるのが特徴です。
デカ暖及びデカ暖2は、イワタニ独自特許の「熱溜め燃焼筒」構造により、小型石油ストーブに匹敵する暖かさを実現しています。
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出典:岩谷産業 |
セラミック筒、パンチングメタル筒、ステンレスメッシュ筒の3層構造により、バーナーの熱を効率よく溜め、その熱を反射板で前面に放射する構造になっています。
暖房の目安としては、木造戸建て住宅で4畳まで、コンクリート集合住宅で5畳までとなっています。
また、4つの安全装置を搭載しており、安全性にも十分に配慮されています。
1.不完全燃焼防止装置
2.立消え安全装置
3.転倒時消火装置
4.圧力感知安全装置
「デカ暖」と「デカ暖II」の比較
デカ暖は2018年8月に発売が開始された、比較的新しい製品です。4年後の2022年、2に進化しました。
比較してみると、高さが少し低くなり、重量が僅かに増加しています。
一方で、ガス消費量・発熱量・燃焼時間は同じため、違いは外観のみとなります。
外観の違いは、2点です。
「天板が追加され水平になった」のと、「ハンドルが手提げ式」に変更されました。
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デカ暖 出典:岩谷産業 |
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デカ暖2 出典:岩谷産業 |
デカ暖は、天板が斜めになっており、ガードも上側まであります。そのため、やかんなどを乗せることができません。この点については、発売当初から指摘されており、ユーザーの要望に応えた形になります。
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出典:岩谷産業 |
一方で、ハンドルについては、これまでが左右にある把手を持つ方式から、手提げ式に変更されています。これまでは、移動するのに両手が必要だったのですが、手提げ式になったおかげで、片手で持ち運びできるようになりました。
以上、天板にやかん等を乗せられるようになったことと、片手で持ち運びができるようになったことが、デカ暖2の進化のポイントです。
デカ暖がIIに買い替えるべき?
さて、既にデカ暖を持っている人が2に買い替えるべきかという点ですが、私はその必要は無いと思います。
熱溜め燃焼筒の構造は変わっておらず、熱量も同じですから、煖房効果としては変更はありません。デカ暖は、小型ストーブ並みの暖かさがあるとは言え、煖房器具としては限界があります。小型ストーブの代表格であるトヨトミのレインボーストーブでも、出力はデカ暖の2倍近くありますから、暖房能力としては大きな差があります。
最大のポイントは、熱溜め燃焼筒による熱を反射板で前面に放射する反射式ストーブであることです。部屋全体を温めるというよりも、足元などに置いて、体を直接温めるのに適しています。勿論、ドームテントなどであれば、かなりの暖房効果を得ることができますので、使い方次第では主力の暖房器具となります。
一番悩むポイントが、今回の変更点である、天板の水平化でしょう。ケトルやコッヘルを乗せられるようになったのは確かにポイント高いです。
ただ、デカ暖2は、多くの石油ストーブに見られる対流式ではなく、反射式ですから、天板での加熱能力はあまり期待できません。私もデカ暖を3年ほど使っていますが、ストーブ上のガードは手で触れるぐらいの温度にしかなりませんので、お湯を沸かすのには無理があります。
ですから、デカ暖2の天板は、加熱用途ではなく、保温に使用することになると思います。
おそらく、イワタニもデカ暖のようなデザインにしたのは、加熱器具としては使えず、保温能力も限定的なため、前面への熱反射を優先して天板を斜め形状にしたのだと思います。まあ、ユーザーの要望が多かったので天板の水平化に対応したのだと思いますが、既存のデカ暖ユーザーが買い替える程のことは無いと思います。勿論、「ストーブの上にはヤカンだろう!」というディープな方は、買い替えるのを止めませんが(苦笑)。
以上、デカ暖2は、デザインは進化しましたが、性能面では変わらないので、買い替える程では無いというのが私の結論です。