ダイソーのコンパクトチェアをコールマンと比較・徹底検証!

2021年6月17日

100円ショップ topics チェア

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ダイソーネタが続きますが、今回はチェアです。

キャンプチェアを20脚以上持っている私としては、チェアはナイフと並んで私の大好物ですから、店頭で見つけたらどうしても手が伸びてしまいます。


ダイソー コンパクトチェア


ダイソーで販売されている「コンパクトチェア」です。

価格は、500円!


この手の収束型のチェアは、コールマンを始め、多くのブランド・メーカーから発売されていますので、技術的には枯れた製品です。とは言え、枯れているからこそ、基本が押さえられているか、つまりはちゃんと使えるかが注目される所でもあります。

と言うことで、今回は、この手の王道である、コールマンのコンパクトクッションチェア(旧ファンチェア)と徹底的に比較・検証していきたいと思います!


サイズ、重量

先ずは、基本スペックを比較していきます。


ダイソーのコンパクトチェア(右)とコールマンのコンパクトクッションチェア(左)との比較


ダイソー コンパクトチェア

大きさ:幅37×奥行37×高さ58cm

収納時:13×13×58cm

座面の高さ:28cm

重量:952g(本体のみ、実測)

耐荷重量:70kg


コールマン コンパクトクッションチェア

大きさ:幅39×奥行39×高さ60cm

収納時:15×14×60cm

座面の高さ:30cm

重量:1270g(本体のみ、実測)

耐荷重量:80kg


全体の大きさとしては、ダイソーの方が少し小さいです。座面の高さは、殆ど同じに見えますが、実測値としては、ダイソーが29.5cm、コールマンが30.8mmと僅かにダイソーが低いです。

シート厚は、どちらもほぼ同じに感じますが、ダイソーの方が手触りは少し固めの素材になっています。

フレームのポール直径は、どちらも13mmで、素材はスチール製です。

重量は、ダイソーが952g、コールマンが1270gと、ダイソーが少し軽いですが、耐荷重量は、ダイソーが70kgとコールマンより10kg低くなっています。


構造

構造定期には、基本的に同じです。


ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 折り畳んだ状態


昔ながらの単純な収束型ですので、高さは変わりませんが座面はコンパクトに畳むことができます。


ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 後ろから


後ろから見ても、構造的には同じことが良く分かります。


この手のチェアは、座面とフレームの結合部の強度が最も重要となってきますので、詳細にチェックしていきます。

先ずは、座面前の部分です。


ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 座面前の部分

ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 座面前の部分


コールマンは、プラスチック製の留具で固定されています。ダイソーは、プラスチック板でシート角を養生して、プラスチック製の留具で固定しています。

裏面から見ると、コールマンは角がシートで養生されていますが、ダイソーは省略されています。


次に、座面後ろの部分です。


ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 座面後ろの部分


ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 座面後ろの部分


コールマンが合成皮革でシート角を養生して、金属リングで留めているのに対し、ダイソーは座面前と同様、シート角をプラスチック板で養生して留めています。


接地面については、どちらもプラスチック製の足にフレームがリベット留めされています。


ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 足

ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 足

コールマンの方が、足の接地面が若干大きいですが、安定性における差はありません。


背もたれについては、少し違いがあります。


ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 背もたれの留具の構造の違い


コールマンは、プラスチック製の留具でフレームとシートを固定しているのに対し、ダイソーは、袋状のポケットを縫い付け、そこにフレームを挿し込んでネジ留めしています。

耐久性の面では、当然コールマンの方が上ですが、ダイソーも、生地を2重にして袋状にしているので、悪くはありません。


以上、構造的な違いは基本的には無いと言って良いでしょう。シート端は別布であて縫いされていますし、力のかかるフレームとの留め部分は生地が2重になっているなど、コールマンのコンパクトクッションチェアと遜色ない出来と言えます。


その他の違い

全体的には、シートの質感に少し違いがある程度で、使用する上ではほぼ同じと言えます。

唯一の違いは、コールマンは、背もたれの部分にクッション素材が入っていますが、ダイソーにはそれが入っていない所でしょうか。


ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 背もたれの違い


ただ、それも言われないと気が付かない程度ですから、殆ど変わらないと言えるでしょう。


あとは、収納袋に差があります。


ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 収納袋

ダイソーのコンパクトチェアとコールマンのコンパクトクッションチェアとの比較 収納袋


こればかりは、コールマンに比べて、明らかに安い作りになっています。


実際に座ってみて比較

さて、色々見た目で比べて見ても、イスですか実際に座って確かめてみないことには話になりません。

下記は、私が実際に座ってみた写真です。

※左がコールマン、右がダイソー





写真では、コールマンの方が若干後ろに持たれるように座ってしまっていますが、何度も座りなおして確認してみたところ、体重80kgの私が座ると、ダイソーの方が少し窮屈かなと感じます。

ただ、全体的な座り心地は変わらず、500円のチェアとは思えません。耐荷重量を10kgオーバーしていますが、少なくとも潰れそうな怖さは感じないので、強度的には問題なさそうです。

この後、嫁が3時間ほど使っていたのですが、コールマンとの差は感じなかったとのことです。



ダイソーのコンパクトチェア(右)とコールマンのコンパクトクッションチェア(左)


私が使っているコールマンのコンパクトクッションチェアは、購入してから20年近く経っていますが、未だに現役です。海釣りをメインに使っていますが、目立った錆もなく、ガタツキもありません。夏場には、庭でプールの中に入れて使っていますが、この耐久性には正直感心しています。

ダイソーのコンパクトチェアが、それほど保つかは分かりませんが、構造的には同じですから、耐久性に関しても期待が持てます。



コールマンのコンパクトクッションチェアの実売価格は、だいたい1,500円~2,000円ぐらいですから、ダイソーのコンパクトチェアの500円という価格はコスパ的には最強の部類に入ります。


それに、重さ1kgを切っていて、そこそこコンパクト、強度や耐久性も標準的なレベルはクリアしているので、どんな場面でも惜しみなくガンガン使える良いチェアだと言えます。

特に、海や砂浜といったハードな場面では、フレーム内や結合部分に砂や塩水が入ってしまうので、高価なキャンプチェアは使うのを憚られますが、これなら遠慮なく使えます。


ダイソーも、これであとは1,000円程でタープが出れば、ダイソー製品だけで本格的なキャンプが楽しめそうです。



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