北海道キャンプ旅行記【道北編】5日目(礼文島~稚内)

2020年9月7日

キャンプリポート

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  2020年8月14日(金)

今日は、夕方の出航時間まで、礼文島を観光してまわります。
と、その前に、先ずは朝ごはん。初日から連日早朝に起きていたので、私は完全に朝型になってしまいました。普段は、朝ごはんは食べないのですが、毎朝5~6時の間に起きているので、7時を回るとお腹が空きます。



朝ごはんは、ベーコンエッグ、コーンたっぷりスープ、バケットサンド。
スープは、インスタントのコーンスープやポタージュなどを混ぜて、そこにコーン缶(3日目のフェリー内で朝ごはんに食べた残り)を入れ、チーズをトッピング。



チーズ好きの娘は、更に追いチーズ。
朝から、ヘビーな物を食べる娘。こりゃ、太るはずです・・・。


前日の夜は、最低気温12.5度と寒かったので、テント内もかなり結露していました。



そのため、テントをフルオープンにして乾かしてから撤収。キャンプ場を出たのは10時半頃でした。




最初に訪れたのは、キャンプ場の近所にある「高山植物園」。礼文島は緯度が高く、年間を通して冷たい強風が吹いているため、多数の高山植物が生育しています。中でも、礼文島固有種のレブンアツモリソウが有名ですが、開花時期が5-6月のため、私たちは見ることができませんでした。


エントランスに置いてあったレブンアツモリソウのドライフラワー


レブンアツモリソウは見られなくても、園内には様々な高山植物が培養されています。



アサギリソウ

オニユリ

キタノコギリソウ

キタノコギリソウ

タカネナデシコ

チシマワレモコウ

ツリガネニンジン

ネジバナ

エーデルワイス


私たちが訪れた時は、園内に3組ほどしかいなかったこともあり、スタッフの方に丁寧に解説して頂きました。



ガンコウランの山



園内からは、遠くに利尻富士が見えます。



ハマナスも季節は終わりなのですが、僅かに花が残っており、良い香りがしていました。娘も、利尻島で食べたハマナスソフトクリームと同じ匂いがすると、辺りを嗅ぎまわっていました(笑)。



写真に写っているのは、花ではなく、実です。一応食べられると教わったので、後日サロマ湖のワッカ園に行ったとき、路傍に生えているのを食べてみたのですが・・・。
甘くもなく、酸っぱくもなく、味の無いリンゴのような・・・
まあ、美味しくはないです。それに、種が多くて皮も厚く、可食部が少ないので、食べにくいです(笑)。



さて、次に向かったのは、礼文島の観光名所である澄海岬(すかいみさき)。




曇天だったので、写真写りは良くありませんが、晴れていればコバルトブルーの入り江が見れたはずです。



上の写真は、澄海岬から見る礼文島の西岸です。礼文島の西側は、切り立った崖になっているため、山道を除いて道がありません。小さな入り江状の漁港はいくつかありますが、全て、東側の幹線道路から道が通じています。澄海岬も、そんな入り江の漁港にあります。


鉄府の港。奥の岬の向こう側に澄海岬がある。


先にも書いたように、礼文島は高緯度と強風のため、高山植物が生育しているぐらいの島ですから、木が殆ど生えていません。日本アルプスの森林限界が標高2500mほどですから、礼文島全体が本州で言えば2000m以上と同等になるわけです。



そのため、他の国内ではみられない、礼文島独特の風景が広がっています。




さて、そんな風景を楽しむために、日本最北端のスコトン岬を目指します。スコトン岬へは、海岸沿いの県道507号線を行くのが普通ですが、これとは別に、山筋を走る「江戸屋山道」があります。
時間にして6分程の道路ですが、ドラレコの映像を編集しましたので、よろしければ景色をお楽しみください。



江戸屋山道は、道幅が車1台分しかないので、基本的に南から北向きの一方通行となっています。


途中、トド島展望台があり、絶景を眺めることができます。




そうこうするうちに、スコトン岬に到着。



碑には「最北限の地スコトン岬」と書いてあります。



実は、日本の最北端は、スコトン岬ではなく、宗谷岬にあたります(北方領土除く)。なぜ、「最北限の地」とされているのかは分かりませんが、地図を見ると礼文島が日本で一番北にある島に思えるので、スコトン岬が最北だと環境省の担当者が思ったのでしょう(笑)。



そのため、岬の先端に向かう道の入り口には、「スコトン岬は礼文島の最北端です」という但し書きが(笑)。


スコトン岬からの眺め。沖に見えるのは、トド島。



さて、暫く風景を眺めていると、娘がお金がそこら中に落ちていることに気が付きました。更によく見てみると、スコトン岬の碑に、無数の硬貨が挟まっています!!



なんじゃこりゃ!?
まあ、池にさい銭を投げ込むのと同じですかね・・・(苦笑)



さて、時刻は12時半を回り、お昼どきに。
スコトン岬には、「島の人 礼文島本店」という土産物屋兼食堂があるのですが、食堂はコロナにより休止中。
昨日から、ランチ難民になっている私たち家族(>_<)。
島の北側は、お店が殆ど無いため、潰しがききません。


仕方が無いので、お土産だけ買って、香深港の方へ向かうことに。車には、パスタや缶詰ぐらいはあったのですが、荷物の積み下ろしと片付けまで考えると時間がかかるので、香深港近辺のお店に行くことにしました。


腹ペコ一家は、港近くの小さな食堂「さざ波」へ。
嫁は「岩のりうどん」、とんかつ好きの娘は「かつ丼」、私は利尻島最後の食事ということで「うに丼」に。あまりにもお腹が減りすぎた私たちは、写真を撮るのも忘れてがっついてしまいました(笑)。
時価のうに丼、この時は5,500円でした。おかみさんの話では、お盆前からうにの価格が高騰したそうで、仕入れ値もキロ単価25,000円ぐらいするとのこと。「高いから私たちも食べられないよ」と言っていました。
しかし、利尻のうにも美味しかったですが、礼文のうにも美味!
何か、一生分のうにを食べた気がします(笑)。



お腹を満たした私たちは、礼文島最後の観光スポット、桃岩・猫岩を見学することに。
途中、がけ崩れで通行止めになっており、予定していた桃岩展望台には行けず。



登山コースもありますが、時間的にも体力的にも無理なので(苦笑)、車で行ける別の「桃台猫台展望台」に行きました。



展望台から後ろの山を見上げた写真。礼文島特有の風景が広がっています。



ボコッと巨大な岩山が突き出ているのが「桃岩」



岬の先にある岩が「猫岩」。確かに、猫の後ろ姿に似ています。


娘「かわいい、かわいい・・・。あれ?ゴツゴツしてる~(笑)」

他に、「地蔵岩」という岩があるみたいだったのですが、どれか分かりませんでした(苦笑)。

これで、礼文島観光も終了。少し時刻は早いですが、香深港のフェリーターミナルへ。
ターミナル内には、礼文島のゆるキャラ「あつもん」が。この「あつもん」、何か所にも置いてあるので、礼文島を訪れた際は、ターミナル内を探してみてください(笑)



16時半過ぎ、来島時と同じアマポーラ宗谷が、利尻島をバックに入港。



乗船すると、すぐに娘はおやつをパクり。



ホンマ、マジこれ以上太っても知らんで!


礼文島から稚内へも、2時間弱の船旅。娘と嫁は、疲れもあって直ぐに寝てしまいました。
私は、色んな意味でエキサイティングだった礼文島に別れを告げに、後部デッキへ。



イヤー、利尻島・礼文島は、また行きたいです。イヤイヤ、その前にアマポーラの同型船であるカランセが就航している奥尻島か・・・。
と、色々考えながら海を眺めているうちに、稚内に戻ってきました。



山の上にある建物は、陸上自衛隊のレーダー基地です。


ノシャップ岬の向こうには利尻島が見えます。


下船は、後部デッキから車両甲板へ降りて車に乗り込みます。


ここで、スゴイ積み方のトラックを見つけました!


廃車の重ね積み!?
まあ、フェリー代が高いですからねぇ(苦笑)



19時に到着した私たちは、先ずはホテルに向かいました。
本日の宿泊は、南稚内のホテルニューチコウ。

実は、当初計画では1本前のフェリーで稚内に戻り、宗谷ふれあい公園オートキャンプ場でキャンプするつもりだったのですが、フェリー予約時で既に車がいっぱいで乗船できなかったので、最終のフェリーを選択。流石に19時稚内着では、そこからキャンプ場に行ってテントを張るのも大変なので、急遽ホテルを予約したのです。予約が急(といっても、2ヶ月近く前)だったこともあり、家族3人で泊まれるホテルが、ニューチコウしかありませんでした。
ニューチコウは、まあ、良くも悪くも昭和なホテルで、部屋はベッドが4つあって広いのですが、かなりタバコ臭のする部屋でした。楽天トラベルでの予約時に、ファミリー向けという文言があったので、てっきり禁煙部屋だと思い込んでいました。



娘は、タバコ臭も去ることながら、「ベッドが固い!」と文句たらたら。
そりゃ、初日のサフィールホテル稚内に比べれば固いですが、このゼイタク者め!(苦笑)


さて、晩御飯は、北海道の居酒屋チェーン「いろはにほへと」へ。「いろはにほへと」は、前回の北海道キャンプ旅行の時も、釧路で入った店で、つぶ貝からザンギまで北海道グルメを楽しめる居酒屋です。実は、東京にもチェーン店がありますが、実質は全くの別物。北海道の「いろはにほへと」は、地元の食材を使っていて大変美味しいのですが、東京の店舗はメニューからして違います。
今回も、つぶ貝とホタテのバター焼きを目当てに店に行ったのですが、なんと満席とのこと。時刻は8時前だったので、待つよりも別の店を探すことに。
南稚内は、所謂繁華街ですので、居酒屋などは豊富にありますが、子供NGの店も多く、数軒で断られました。
どうしようかと思っていたところに、魚一という寿司屋の看板が目に入り、ダメ元で入ると、子供OKで空いてるとのこと。ちょっと大袈裟ですが、九死に一生を得たと思っていたら、このお店が大当たり!!



お造りは、メニューが無くて時価とのことでしたが、お店のおすすめを聞いて、つぶ貝2個、ホタテ2個、平目をオーダー。



この、つぶ貝が大正解!!
今まで食べた中で、間違いなく一番の味でした!!
お店の常連らしきお客さんも、「全国色んなところで食べたけど、ここのつぶ貝が一番」と豪語していましたが、その通りだと思います。大きさも、見たことない大きさで、ボリューム満点!!
ホタテの貝柱も、生ですから味も歯ごたえも別次元!!
勿論、平目も美味しかったのですが、つぶ貝とホタテの影に隠れてしまい、印象が薄いです(苦笑)。



ザンギも頼んだのですが、これがまた絶品!!
おかみさん曰く、色んな材料を仕込んで作ったタレに漬けているそうで、これぞ正しく秘伝のタレでしょう。本当に、このタレ分けてほしくなりましたよ(笑)。
始めに行った「いろはにほへと」が満席で良かった~。魚一サイコー!!



食べかけの写真で恐縮ですが、ホッケも美味で、カナダ産などの冷凍物に比べると、魚の旨味が違います



ホタテは、刺身だけでなく天ぷらも頂きました。東京ではまずお目にかかれない、生ホタテの天ぷら。サクサク、ホクホク、ジューシーで最高!!
もうビールが進む進む!!



最後に、出し巻き卵で〆。関西出身の私には、少し甘めですが、出汁が効いていてとてもおいしゅうございました。
最後の会計でまたびっくり。これだけ食べて飲んで、13,500円は安すぎでしょう!


娘は、記念にと、つぶ貝の貝殻を貰ってきました。
おやじさんは、持って帰るならと、丁寧に水洗いして袋に入れてくれました。こんな心遣いも、ありがたいです。



娘も、また行きたいと、箸袋まで持って帰ってきました。
次は、お腹いっぱいで食べられなかったお寿司を食べようと思います。


つづく


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