高価なペグハンマーを買う必要は無い!?ペグハンマーが高い理由

2019年12月17日

キャンプ沼

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キャンプ道具には、いくつか欠くことのできないアイテムがあります。例えばテントやタープを建てるのに必要なガイロープ。私も、天気が悪い中キャンプに行った時、ガイロープを忘れてタープを張ることが出来なかったことがあります。幸い小雨で、キャンプ場は木が豊かなキャンプ場だったので、木陰で雨を凌ぐことができましたが、土砂降りになったらどうしようとビビりながら食事をしていたことを覚えています。

そんなキャンプ道具ですが、代用が可能な物も少なくありません。特に、専用品でなくても、他の市販品でも遜色なく使えてしまう物があります。逆に言うと、キャンプ道具というだけで、普通の市販品と比べてボッタクリと思えるほど高い物があります。

その代表格が、ペグハンマーです。


ペグハンマーと普通のハンマーとの違いは?

ペグハンマーは、ペグを打ち込むための専用品ですが、ホームセンターなどで安価に売っている普通のハンマーや金槌と違いはどの程度あるのかと考えると、実は殆ど変わりがありません(笑)。
勿論、ペグを打ち込みやすくするために形状や素材を工夫していたり、ペグを抜くためのフックが付いていたりと、専用品らしく工夫はされていますが、普通のハンマーで代用できないかというと全くそんなことはありません。スノーピークのヘッドが銅製のハンマーは、銅によって衝撃が吸収されるので手にやさしいと言われていますが、それは裏を返せばペグを打ち込む力を銅が吸収している訳で、ペグを打ち込む力を弱めているということになります。それに、そこまで衝撃を気にするのであれば、手袋をするべきです(苦笑)。
ペグを抜くためのフックが付いているとか言うのも、ヘッドの反対が釘抜きになっているタイプであれば、遜色なく引っ掛けて抜くことが出来ますし、釘抜きが無くても、余ったペグのヘッドを引っ掛けて抜くことができます。専用品でないと作業がタイヘンということは、全くありません。

確かに、安物のハンマーでは、スノーピークのソリッドステークのような鍛造ペグを叩くと、ハンマー側がやられます。私も、ソリッドステークをogawaのテントに付属していた金属製のハンマーで打ち込んだところ、一発でハンマーの打撃面がグニョンと曲がって使い物にならなかったことがあります(笑)。
しかし、五寸釘をガンガン打ち込めるような大工用ハンマーであれば、ペグハンマーと遜色なく打ち込むことができます。Amazonのハンマー・かなづちのページを見ると、1,000~1,500円ぐらいで結構使えそうな物がいっぱいあります。石頭ハンマーであれば、1,000円以下でも、ハンマーヘッド450gというそこそこパワーもあるハンマーが手に入ります。











いかに、ペグ界で最強の呼び声高い(?)ソリッドステークでも、これらであれば問題なく打ち込むことができるはずです。

アウトドアブランドのペグハンマー

それに比べて、アウトドアメーカーから発売されているペグハンマーは数倍の値段がします。
最も有名な、スノーピークのペグハンマーPro.Cで定価6,200円(税別)、ヘッドがオールスチールのペグハンマーPro.Sでも3,900円もします。主なアウトドアメーカのペグハンマーは以下の通りです。



















値段をAmazonで調べると、スノーピークのPro.Cが6,820円、Pro.Sが4,290円、コールマンが6,101円、ユニフレームが5,093円、ロゴスが4,730円、MSRが約4,551円と続きます(2019/12/16現在、いずれも税込)。
結局、アウトドアブランドのハンマーは、いずれも、4,500円以上と、汎用ハンマーの3倍以上もします。

ペグハンマーが高い理由は?

さて、じゃあ何でそんな高いペグハンマーを多くのキャンパーが買うかと言うと、ズバリ所有欲です!!(笑)

機能的には、汎用品とほぼ変わりません!!(爆)

そりゃそうです。ハンマーなんて、所詮鉄の塊です。その鉄の塊の重さでペグや釘を打ち込む訳です。ペグハンマーで釘が打てないはずはなく、逆も然り。

極端な話、ペグハンマーを忘れても、その辺に転がっている石でも代用可能です。そんな物に5,000円もかけるぐらいなら、別の物を買った方が良いのです。

それは自分でも、分かっているのですが、先日コレを買ってしまいました。

ニーモ メルダーハンマー

腰から下げられるようにファイヤーサイドの斧ホルダーにセット

税込み価格6,193円ナリ!!

ニーモの宣伝文句にでは、エルゴノミクス(人間工学)を追求した理想的なペグハンマーとのことです。

エルゴノミックデザインの強靭なステンレス製ヘッドにヒッコリー製シャフトを組み合わせたハンマーです。ヘッドはしゃがんでペグを打ち込む時に最適な角度を保つためにわずかに傾斜をつけ、反対側はスイングバランスを調整し、かつ埋まったペグを掘り起こすことができるように肉抜き加工が施されています。テール部はレッドホーク(鷹)をモチーフにしたデザインで、ペグの引き抜きだけでなくボトルオープナーとしても使用可能です。ヘッドを下にした状態で立てておくことができるのでキャンプサイトで見失う心配もありません。
ニーモより引用

この宣伝文句を読んで、ペグの引き抜きだけでなくボトルオープナーとしても使用可能って、ビールの栓抜くのに710gのハンマーをいちいち使う訳ないやろ!!とツッコミを入れてしまうのは私だけではないと思います。

エルゴノミックデザインを少しでも感じようと、ソリッドステークを試しに数本打ち込んでみましたが、普通のハンマーと比べてとても打ち込みやすいということは全く実感できませんでした(苦笑)


まあ、所詮こんなもんです。だってハンマーですから。いくら鍛造ペグと言っても、でかい釘みたいなもんです

でも、私はこの値段に納得しています。
だって、ハンマーとしての機能性は2,000円ぐらいで、残りの4,000円以上はロマンを買っているのですから。








さて、最後に1つ安いペグハンマーをご紹介します。
コールマンのスチール製ペグハンマーです。




1,748円とリーズナブルなのですが・・・

デザイン的に所有欲が湧きません・・・(トホホ)

この記事を読んでた頂いた皆さんには、ロマンに惑わされず、リーズナブルな普通のハンマーを買うことおススメします。

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