そこまでする!?焚火で使う薪づくりのために木を切る

2019年6月28日

焚火

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スウェディッシュトーチを作るためにチェーンソーを買ってしまった私(詳しくはこちら)。
チェーンソーがあれば、当然ですが木を切り倒したくなるものです(?)。

自分で原木を切り倒して、玉切りにして薪割りすれば、最も安く薪を手に入れることが出来る訳ですから、それを目指さない手はありませんが・・・切って良い木が手頃にあるはずもなく、現実的では無いですね(苦笑)。それに、電動チェーンソーですから、電源が無ければ使えませんので、山の中に行って切るわけにもいきません(勝手に切ったら犯罪です!)。
そんな訳で、無用の長物と化するはずだったチェーンソーですが、意外と早く出番が来ました。
実家の父親から電話がかかってきたのです。

父「最近チェーンソー買うたって言ってたな?」

私「うん、買うたけど何?」

父「南側の庭に生えてるウバメガシ、枝が伸びて家の軒先に当たるから切ってくれへんか?」

私「切り倒すん?」

父「そうや。エエ備長炭できるで。」

私「あほか!備長炭作るんやったら焼き窯がいるわ!」

という訳で、庭の木を切るために、チェーンソーを持って大阪の実家に帰ることになりました。

実家の庭に生えているウバメガシは、もう50年以上生えているのですが、高さは3mぐらいでそれほど大きくありません。ただ、枝の成長が早く、1年で1m近く伸びる枝もあるため、枝払いを毎年行わなければならず、結構手間でした。枝払いがめんどくさくなった父は、私がチェーンソーを買ったので、切り倒してしまうことにしたようです。

ウバメガシは、備長炭の原木としても有名で、特に紀伊半島に多く生えているため和歌山県の県の木にもなっています。このウバメガシを使った備長炭が、紀州備長炭と呼ばれ、最高級の備長炭として高級割烹やうなぎ屋で使われています。
余談ですが、備長炭を作るには、ウバメガシを焼くための窯が必要で、2週間ほどかけてじっくりと熱を加えて蒸し焼きにしなければなりません。炭にするためには、火を付けて燃やしてしまうと木の繊維も全部燃えてしまって熾火になるだけなので、400~500度の高温の空気を窯の中に送り込んで焼いていきます。高温の空気にさらすことで、木の水分を蒸発させ、更に可燃性ガスなども抜いていきます。最終的には、木の繊維が全て炭化した状態になり、炭が完成します。ウバメガシは熱に弱いため、300度ほどの温度で焼く必要があり、普通の炭よりも時間と手間がかかるので、値段も高くなります。
いくら凝り性の私でも、庭に炭焼き窯を作るほど酔狂ではありませんので、切り倒したウバメガシは、玉切りにして持って帰って薪にすることにしました。

さて、高さが3m程度とはいえ、倒す方向を間違えると家に激突して大変なことになりますので、切り倒せるスペースが必要となります。スペースが無い場合は、木に登って上から少しづつ切っていくことになるのですが、面倒ですし、危険です。幸か不幸か、去年の台風(2018年台風21号)で、実家の木製の塀が吹き飛ばされてしまったため、切り倒すには十分なスペースがありました。


あっさりと、切り倒してしまいました!!
(切り倒す前の写真を撮り忘れてしまいました)

思った方向に切り倒せた瞬間は、結構気持ちイイです!


切り倒した後は、チェーンソーで枝を払っていきます。チェーンソーが使い難い部分は、ハスクバーナのキャンプ用斧の出番です(というか使いたかっただけですが)。


最後に玉切りにして、戦利品を確保!


ウバメガシは、水に沈むぐらい重い木で、とてつもなく硬いため、この後の薪割りが怖いです。
キレイに割れてくれるかなぁ・・・・


続く

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