LEATHERMAN FREE P4は最高の相棒

2024年3月17日

ナイフ沼

t f B! P L

ナイフやドライバーなど、様々な1つになったマルチツール。

赤いボディのVICTORINOX(ビクトリノックス)を思い浮かべる方も多いと思いますが、私は専らLEATHERMAN(レザーマン)を愛用しています。私は、俗にスイスアーミーナイフと呼ばれるウェンガーやビクトリノックスのマルチツールも愛用していたので、その利便性は十分に知っていますが、1つだけレザーマンが優れている点があります。

プライヤーです。

プライヤーは、掴む、締める、切る(ワイヤー等)などの機能があるため、アウトドアでも使う場面が多いツールです。

ビクトリノックスも、プライヤーメインの「スイスツール」シリーズを展開していますが、長年プライヤーメインで制作してきたレザーマンに一日の長があります。


さて、レザーマンには、多くのラインアップがあります。キャンプ利用をメインとするなら、おすすめは間違いなくスケルツールです。


プライヤー、ナイフ、ドライバーと機能が絞り込まれており、その分軽量に仕上げられています。


ですが、今回ご紹介するのは、フルスペックモデルのフリーP4です。機能数は堂々の21種類。

  • ニードルノーズプライヤー
  • レギュラープライヤー
  • 154CM取替式ワイヤーカッター
  • 154CM取替式ハードワイヤーカッター
  • 420HC直刃ナイフ
  • 420HC波刃ナイフ
  • ハサミ
  • ノコギリ
  • 栓抜き
  • てこ
  • パッケージオープナー
  • 缶切り
  • キリ(米国仕様)
  • ワイヤーストリッパー
  • 定規(25mm/1.4インチ)
  • 木工/金属用ヤスリ
  • エレクトリカル・クリンパー
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー (M)
  • マイナスドライバー (S)
  • マイナスドライバー (XS)


フリーP4(以下フリー)の最大の特徴は、マグネットロック機構が初めて採用されたことでしょう。

これによって、片手でカチャッとプライヤーがオープンできるのです。

開閉は至ってスムーズ。フリーという名前はこのスムーズさから来ているのだとか。




コレ、片手でカチャカチャやってるだけで楽しくなります(笑)


レザーマンのプライヤーについては、スプリングが入っていないので使い難いという意見がありますが、寧ろスプリングを入れる事でサイズ大きくなったり、開閉がスムーズでなくなったりするぐらいなら、無い方が好ましいです。私は、レザーマンを長年使っていますが特に違和感はありません。

因みに、フリーでは、スプリングの部分は、エレクトリカルクリンパー(電子端子を圧着するためのペンチ)になっています。

プライヤーの根本の丸い窪みがエレクトリカルクリンパー。

アウトドアで、これを使うことは先ず無いでしょうが、ワイヤーストリッパー(電線の皮むき)も付いているので、一応これで電気工事が可能です(笑)。


フリーのもう一つの特徴は、全てのツールが外側に開くため、ハンドルを開かなくてもアクセス可能という点です。

レザーマンの代表的なモデルであるWINGMAN(ウィングマン)や、高機能モデルのWAVE+(ウェーブプラス)などでも、ハンドルの外側と内側の両方にツールが配置されているため、一部のツールはハンドルを開いてツールを出す必要があります

WINGMAN
出典:レザーマンジャパン


WAVE+
出典:レザーマンジャパン

フリーは、ハンドルを開かずに全てのツールにアクセスできるので、とても便利です。


更には、全てのツールにロック機構が設けられているので、より安全に使用できることでしょう。

写真下側のハの字の突起がロック機構。

例えば、ナイフを出す時は、楕円形のサムホールに指を掛けて開いていくと、最後にカチッとロックされます。

閉じるときは、ロックを指で押して閉じます。

ウィングマンなどにもロック機構が設けられていますが、ナイフや缶切りなど、ツールによってロック方法が異なり、慣れないと戸惑う場面もありました。しかし、P4では全てのツールに共通のロック機構が設けられているため、使い勝手の上でも大きく向上しています。


他に特徴を挙げるとしたら、右利きの場合は、ナイフが最もアクセスしやすくなっています。


ナイフだけ僅かにブレードが外側にはみ出しており、その分サムホールに指がかけやすくなっています。

因みに、左利きだとハサミが最もアクセスしやすいツールになります。


マルチツールで一番使う機能が、ナイフとハサミですから、こういった点も良く考えられていると思います。


プライヤーの機能についても、特徴を1つ紹介しておきましょう。

プライヤーの根元に付いているワイヤーカッターですが、交換できるようになっています。フリーの各ツールは、ナイフも含めて420ステンレスが使われています。切れ味・耐久性・耐食性が適度にバランスした鋼材ですが、硬度の面ではやや劣ります。そのため、ワイヤーカッター部分だけ、より硬度が高く、耐久性に優れ154CMが使われています。更には、この部分だけ交換が可能ですので、ハードな使い方をする場合にも安心感があります。フリーの発売は2019年ですが、その前後でウェーブなどの上位機種でこの機構が採用されています。


ケースは、ナイロン製ですが、分厚い生地で、縫製もしっかりしたものですから、長期使用に耐えます。

フリーP4はツール数が多いため、サイズ的にもゴロっとしているので、ポケットに入れて持ち運ぶにはチョット不向きです。そのため、私も付属のクリップを外して、ケースで運用しています。


レザーマンは全ての製品で25年保証を行っています。日本の正規輸入代理店であるレザーマンジャパンから販売されている製品には、25年保証を示すLTJマークが入っています。

ハンドル下部にLのマークが入っているのがLTJマーク。

保証範囲は、刃の研ぎ直しからツール類の損傷修理まで様々。それも殆どが無償で対応してくれます。送料は自己負担ですが、岐阜のレザーマンジャパン修理部に送付するだけですから、対応もスピーディで安心です。

特に、マルチツールのナイフは研ぎにくいので、プロの手で研ぎ直してくれるサービスだけでも、十分な価値があります。

並行輸入品では、これらのサービスを受けることができませんので、是非ともLTJマーク入りの物を買うことをおすすめします。


フリーのフルサイズモデル(大型プライヤー付きのモデル)には、機能数21種類のP4と機能数19のP2があります。

FREE P4
出典:レザーマンジャパン

FREE P2
出典:レザーマンジャパン

P2はナイフが直刀と波刃のコンボナイフになっているのと、ノコギリが省略されています。ノコギリが必要無いのであればP2でも良いでしょう。

実際、この手のマルチツールのノコギリは、常用するのには厳しい物がありますから、ブッシュクラフト目的であれば、P2で別途ノコギリを用意するのが良いでしょう。波刃ナイフとノコギリを省略することで、244gから216gと28gの軽量化に繋がりますし、価格も4,000ほど安くなります。


フリーは、片手でカチャカチャやってるだけでも楽しくなるので、ガジェット好きやハンドスピナーのような手遊びが好きな方には、是非ともおススメしたい逸品です。







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