上州屋がいつのまにかアウトドアショップになっていた!

2023年6月29日

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 先日、ホームセンターのコーナンが展開するキャンプデポに行った時の事。帰りに、上州屋に寄ることにしました。

テンカラ釣り用のフライが欲しくて寄ろうと思ったのですが・・・

???

何やら見慣れない看板が・・・

OUTDOOR WORLD

あれ?上州屋つぶれた?

赤字で「つり具」と遠目でもすぐにそれと分かる看板がありません。


よくよく見ると、「by Johshuya」の文字が・・・

なんじゃこりゃ~


釣り具とキャンプ用品の二刀流

最早、テンカラとかはどうでもよくなってしまった私は、とにかく中の様子を確認するためにお店に入りました(苦笑)。

私が入ったお店は、「アウトドアワールド つきみ野店」。

店舗に入ると、先ずは釣り具コーナー。

一見、他の上州屋と変わりないように見えますが、奥に進んで行くと・・・

ダイワやシマノの帽子に並んで、ノースフェイスやコロンビア、モンベルが混じっています。



更に奥へと進むと・・・


どーん!!(笑)


フロアの前側は釣り具コーナーで、奥側がキャンプ用品コーナーとなっています。ざっと見て、フロア面積的には釣り具とキャンプ用品で半々といったところでしょうか。


手前カウンターショウケースには、ナイフが並んでいます。

北欧ナイフの代表格「ヘレ」がいっぱいならんでいます。テマガミがステンレスとカーボンの両方あるところが、この店が侮れないことを物語っています。


モーラナイフも各種取り揃えられていますが、中でも2023年の新作「アッシュウッド コレクション」が置いてありました。

アッシュウッド コレクションは、1本2万円以上する高級路線のナイフです。

オピネルも各種勢ぞろい。特にカーボンは錆びやすいので、釣り師には無用の長物です(苦笑)。

斧や鉈も売っています。


ショウケースの反対側には、デイツが勢揃い。

釣り師に必要なのは、ハリケーンランタンではなく、ヘッデンなんですけどね(苦笑)。


カウンターの向こう側には、本格的なキャンプ用品がズラリ。

何より圧巻なのは、シマノのアウトドア向けクーラーボックス。


左が昨年発売されたICEBOXシリーズ、右が今年発売されたヴァシランドシリーズ。

流石は、上州屋。全種類取り揃えられています。



因みに、ICEBOX PROとそのベースとなったフィクセルウルトラプレミアム(いずれも22L)の値段を比較すると、57,200円と58,080円となっており、ICEBOXの方が安かったです(笑)。


勿論、キャンプ用品店らしく、コールマンのクーラーボックスも山積みに。

バーベキューコンロもこの通り。

もう、完全に本格的なキャンプ用品店です。


焚火台も、ユニフレームやチャムスなどの、大型の物を中心に、多数売られています。

焚火台があれば、当然、薪もあります。


展示されているテントは、オガワのヴィガス。

テントは、オガワを中心に、コールマンがありました。


店頭には、今年の新作「シャンティR」も置いてありましたので、オガワに力を入れているようです。

スノーピークも、アメニティドームMが1つだけありましたが、あまり積極的に取り扱っていないように思います。


店内のポップを見ると、上州屋らしさを感じます。

「ふもとっぱら」や「道志の森」など、山梨県のキャンプ場が紹介されています。

上州屋をご存じの方であれば、釣り場情報のポップを店内で見かけたことがあると思いますが、あのノリでキャンプ場が紹介されています(笑)。

キャンプ場だけでなく、そこから渓流へのアプローチも紹介しているなど、「釣り」の要素も見られます。


店内のレイアウトを見ていると、グッズの種類別に分けているというよりは、ブランド別で分けている印象が強いです。


ヘリノックス

チャムス

手前がコールマン、奥がイワタニ・プリムス。

コールマンコーナーはガソリンランタンも充実。

ユニフレーム

ジェットボイル

SOTO

ゴールゼロ、ベアボーンズ、レッドレンザー

品揃えとしては、食器カトラリー類が少ないですが、アウトドアショップとしては悪くないです。シュラフや、バックパック、ペグ、ポール、ガイロープの他、小物類に至るまで、一通り揃います。




展示方法に、やや垢抜けさがありませんが、その分、上州屋らしさも感じるので、これはこれで良い気はします。

それに、私としては、釣り具メーカーとアウトドアメーカーのグッズが並んで売られているのが面白いです。


釣りとキャンプのお店「アウトドアワールド」は成立するか

アウトドアワールドは、看板に「Fishing Camping」とあるように、釣り具の上州屋とは思えないほど、本格的なキャンプ用品が並んでいるお店でした。

調べてみると、どうやら2016年11月に甲府店がオープンしたのが始まりのようで、2023年6月現在、5店舗が営業しています。

2016年というと、現在のキャンプブームがジワリと起こり始めた頃ですから、上州屋には先見の明があったと言えます。ただ、店舗数が5店舗と殆ど増えていないのが気になります。


実は、個人的には、釣りとキャンプは両立しないと感じています。

私は、釣りに関しては、海釣りの波止と地磯をメインに渓流も少々という感じですが、以前は毎週末東伊豆に通うぐらいの釣りキチでした。

会社から帰って、数時間仮眠を取り、早朝3時頃に出発。5時過ぎの日の出前から釣り始めるというのが常でした。

いざ、釣り座に立てば、最低でも15時頃までは立ちっぱなし、その間、お昼ご飯もおにぎり程度で、ひたすら竿を振り続けるのです。

何故そうなるかと言うと、大物を釣りたいからです。そんな具合ですから、キャンプなんてする余裕は全くありません

前日から釣り座近くに入り、駐車場で車中泊というのもよくやりました。そんな時でも、釣り座を確保することで頭がいっぱいでしたから、そもそもキャンプを一緒に楽しむという発想がありませんでした(苦笑)。

一方で、渓流釣りは多少両立するとは思いますが、それも限界があります。私は、一時期、山梨県の都留漁協の年券を買って渓流釣りをやっていたことがあるのですが、キャンプをしてしまうと、どうしても撤収作業があるため、釣りに集中できません。渓流釣りは、一般的に早朝から昼過ぎが勝負ですから、キャンプの撤収をしていると、時間が取られるため、釣り上がれる(川を遡りながら釣る)距離が限られてしまいます。勿論、早朝にまとまって釣れてしまえばそれで満足するのですが、大抵そんなことは無く、ある程度の良型が出るまで粘りたいというのが本音です。そんな時に、撤収でタイムオーバーとなると、後ろ髪惹かれるどころでは済みません。勿論、キャンプ場を撤収してから再度釣れば良いのですが、いちいち移動するのも面倒なので、結局それで終わりにしてしまいます。

私は、山本素石や佐藤垢石のような釣りキチではありませんが、そんな私でもそう思うぐらいですから、やっぱり釣りとキャンプは両立しないと思います。

とまあ、ここまで書いておいてなんですが、2泊以上の長期キャンプであれば、ある程度両立するとは思います。2日目を完全に釣りに充ててしまうような釣り方であれば、早朝から釣りを楽しむことができます。ただ、そうすると、今度はキャンプがおろそかになります。釣りを優先する場合、コンビニで弁当を買ってきて焚火を眺める程度ならOKですが、凝った料理を作ったり、キャンプ場でマッタリしたりという暇はありません。特に、海釣りの場合は、朝と夕の満潮時がねらい目となりますから、結局キャンプどころでは無くなります。

あとは、管理釣り場でマッタリ釣るのであればまあ成立しますが、それも釣りとキャンプのどちらの成分が高いかいに寄るでしょう。渓流釣りで言えば、本流系の管理釣り場が関東には多数ありますが、BBQをやりながらマス釣りをしているのは、貸し竿で釣っているファミリーぐらいで、本気の釣り師でそんな事をやっている人は見たことがありません(苦笑)。


アウトドアショップのWILD-1は、フライフィッシングの道具類も扱っていますから、釣りとキャンプは、人によっては両立するのかもしれません。

一方で、かつてスノーピークは釣りにも手を広げていた時期もありましたが、現在では撤退しています。


釣りとキャンプ。近いようで遠いアウトドアレジャーというのが私の結論です。

上州屋のアウトドアワールドが多店舗展開できていない理由は、案外そんな所にあるんじゃないでしょうか。



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