北海道キャンプ旅行記【道北編】3日目(稚内~利尻島)

キャンプリポート

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2020年8月12日(水)

3日目は、今回のキャンプ旅行の目玉と言える利尻島へ。
初めは、稚内のキャンプ場を拠点に、日帰りで利尻島・礼文島に渡って観光することを考えていたのですが、調べていくうちに島にもキャンプ場があることが分かり、どうせなら、車で渡ってキャンプも観光も全部楽しもう!ということになりました。


さて、利尻島へ渡るには、「ハートランドフェリー」に乗船することになるのですが、これが朝・昼・夕の3便出ています。その中でも私達は、06:45発~08:25着の朝便を選択。何と言っても、到着が08:25ですから、午前中からフルに楽しめることが最大のメリット。問題は、車で乗船するためには、1時間前に手続きを行う必要があることで、そうすると、5:45までにはフェリーターミナルに到着しなければなりません。宿泊した「サフィールホテル稚内」からフェリーターミナルは、目と鼻の先ですが、5時過ぎには起床する必要があり、これで初日から3日連続で早朝に起きるという試練が・・・。
とは言え、利尻島でゆっくりするためには、仕方がありません。眠い目をこすりながら、稚内港フェリーターミナルへ。


ハートランドフェリーは、インターネットで予約・支払いを行うと、メールでQRコードが発行されます。フェリーターミナルでは、そのQRコードと車検証を見せれば、乗船券を発行してくれます。私は、QRコードだけで大丈夫と思い込み、窓口に車検証を持っていくのを忘れてあたふたしましたので、皆さんもハートランドフェリーをご利用の際はお気を付けください(苦笑)。


私たちが乗船したのは、ボレアース宗谷。総トン数3,578トン、全長95.7m、全幅15m、航海速力19.7ノットと、新日本海フェリーやさんふらわあなどに比べると小さなフェリーですが、最大定員は550名と結構な人数が乗船可能で、雑魚寝タイプの2等室、リクライニングシートの1等ラウンジ席、更には1組限定の特別室などがあります。

私達が選択したのは、当然一番安い2等室です。長時間乗船する新日本海フェリーやさんふらわあならいざ知らず、2時間弱の旅程にぜいたくは言わせません!
娘も、短いならと納得。


朝食は、前日にセイコーマートで買ったパンと、ツナ缶・コーン缶という黄金コンビ。ツナとコーンを混ぜて、マヨネーズとブラックペッパーで味付けすれば、立派なおかずに。

お腹が満たされた娘は、速攻で睡眠モード。嫁は、船酔いに弱いので、揺れは大したことはなかったのですが、大事をとって横に。


ここで、ちょっと船内をご紹介しましょう。

エントランスには、このクラスにしては立派な吹き抜けがあり、船体前方には売店があります。


この吹き抜けの階段は、選ばれた人(1等)しか上がれません(笑)。


2等室は、雑魚寝スタイルですが、適度に間仕切りが入っており、4~6人ぐらいのグループであれば、適度なプライベート感を保てるようになっています。


後甲板もそれなりのスペースがあり、甲板ベンチ席もあります。


2階デッキからの眺望。


さて、2等室でゴロゴロしているうちに、利尻島に近づいてきました。


昨日の荒れ模様の天気が、嘘みたいに晴れ上がっています。


そうこうしているうちに、利尻島の鴛泊港(おしどまりこう)に到着。快晴の天気に、テンションも上がります!(この後悪天候になるとはつゆ知らず・・・)


私が車で下船して、家族と合流したのが、8時45分、気温24.4度と連日猛暑の東京とは大違いの快適さ。

とりあえずは、利尻島を1周しようと、鴛泊港から時計回りに走り出しました。
すると、早速道路脇に土嚢が。


前週に、上陸した台風の影響で、利尻島の道路の一部ががけ崩れで通行止めになっているというニュースを見ていたので心配だったのですが、道路は復旧していました。


少し走った所で、利尻富士が一望できる写真スポットでパチリ!
晴れてよかったー!!


海を見ると、乗ってきたボレアース宗谷が出航していくのが見えます。

さて、島の南方面に向けて走り出したのですが、天気が何やら怪しい雰囲気に。
島の南東にある「利尻島郷土資料館」に着く頃には、小雨が降りだしました。


利尻島郷土資料館は、こじんまりした資料館ですが、利尻島の簡単な歴史が紹介されていて、予備知識を付けるのには丁度良いのでおすすめです。建物自体も古く、大正2年に建てられた旧鬼脇村役場庁舎を、そのまま資料館として使っています。
島には、会津藩士の墓碑があるのですが、その由来なども書かれており、勉強になりました(詳細は後述)。


興味深かったのが、明治45年(1912年)にヒグマがいたことでした。元々、利尻島にはヒグマはおらず、北海道から海を渡ってやってきたとのこと。それ以来、ヒグマは目撃されていないそうです。イヤー、フェリーで2時間近くかかる海を、ヒグマが渡ってくるとはびっくです。

利尻島郷土資料館を後にした私たちは、利尻島最高のビュースポットである「オタトマリ沼」へ。しかし、天候は、オタトマリ沼へ近づくほど悪くなり、時折強い雨が降る始末。
オタトマリ沼は、晴れていれば、利尻富士を一望でき、沼に映り込んだ利尻富士と共に、最高の景色を見ることができるのですが、生憎の天候で御覧のとおり。


フェリーから見たときは、綺麗に見えていた利尻富士は、霧の向こうで全く見えず。


オタトマリ沼と並ぶビュースポットの沼浦展望台も、真っ白で何も見えず。
この展望台から見る利尻富士が、北海道土産の代表「白い恋人」のパッケージに描かれてる山に似ていることから、「白い恋人の丘」としても有名なのですが、文字通り白い恋人の丘でした(苦笑)。
まあ、明日には天候が回復するかもと、リベンジを誓いつつオタトマリ沼を後に。

海は、益々荒れ模様の中、次の目的地である、「仙法志御崎公園」へ。


利尻島最南端に位置する仙法志御崎公園は、ゴマフアザラシが餌付けされており、餌やりをすることができます。娘も、テンションアゲアゲで餌やりに挑戦。くりっとした目がかわいらしいです。


エサは、アザラシのいるプール手前にあるお土産物屋さんで販売しています。
このお土産物屋さん、生うにや利尻昆布も販売しており、本来は贈答品になるような高級昆布をリーズナブルに販売しています。


うちの嫁も昆布をゲット。

さて、これで島を半周したことになるので、島の西側の沓形岬を目指します。
利尻島でのキャンプは、この沓形岬にある沓形岬公園キャンプ場を利用する予定だったのですが、南西の風がきついため、今回は断念し、島の北側にあるゆ〜にキャンプ場に変更しました。


沓形岬公園キャンプ場は、その名の通り沓形岬公園内にあるキャンプ場です。
サイトは全面フリーで、決して広くはありませんが、徒歩圏内に温泉もあるので、立地は良いです。天気さえよければ、夕日を見ながらのキャンプを楽しめたのですが・・・残念!

キャンプ場入り口から。
右がトイレ棟、中央奥にはビジターセンター。
左側の建物は炊事場とコインランドリー。


トイレもちゃんと整備されており、そこそこ綺麗です。男子トイレしか覗いていませんが、和式でした。バリアフリーのトイレもあるので、様式でないと辛い方は、そちらをご利用ください。



管理棟もなく、ほったらかし感の強いキャンプ場ですが、炊事等に併設した建物にコインランドリーも設置されています。



公園内には、多角形のビジターセンターも設置されており、来園者のメッセージがいっぱい貼ってありました。





中には、シンガポールやベトナムから来た人のメッセージも。こんな日本の最北端の島まで外国の方が来ているとは、驚きです。

園内には、展望台なども整備されており、沓形港が一望できます。



展望台脇には、売店が併設されていますが、今は閉店しているようでした。

そして、岬には灯台。
沓形岬灯台です。


沓形岬公園近くの「ホテル利尻」内には、立ち寄り湯「利尻ふれあい温泉」があります。




さて、お腹も空いたので、お昼です。
お昼は、最初から「らーめん味楽」と決めていたのですが、11時半で既に大行列!
写真は、食後の13時過ぎですので、多少マシになっていますが、お店に到着した時は、駐車場には車が入りきらず、駐車待ちの行列ができていました。


ナンバーを見ると、札幌や釧路など、北海道中から来ているようでした。他府県ナンバーは見かけませんでしたが、きっといたに違いありません(私たちがそうですから!)。
実は、店頭で名前を書いた時に、19人待ちだったので、1時間はかかると踏んで、前述の沓形公園を散歩しに行っていました。沓形公園は、らーめん味楽から徒歩10分程度ですので、当初の予定では、沓形公園でキャンプして、お昼はらーめん味楽という計画だったのです。

散歩もして、腹ペコな私たち、娘と嫁は「焼き醤油ラーメン」、私は「塩ラーメン」をチョイス。腹ペコすぎて、先に食べてしまったので写真がありませんが(笑)、3色餃子も頼みました。
「焼き醤油ラーメン」は、醤油の旨味と甘めのスープが昆布ベースの出汁と相まって、評判通りの美味しさ。


一方、「塩ラーメン」は、よりシンプルなので出汁の味をストレートに堪能できます。


塩ラーメンは、少し塩辛さが勝ち気味ですが、全部飲み干すほどの美味しさです。みんなが、並んでまで食べる理由が良く分かりました。


らーめん味楽の焼き醤油らーめんは、「新横浜ラーメン博物館」でも楽しめますので、ご興味のある方はぜひ味わってみてください。


お腹がいっぱいになった所で、観光再開。


会津藩士の墓碑を訪ねます。北海道と会津藩(現福島県)は関係が深く、蝦夷地(現北海道~樺太)警護に当たった時に始まります。
18世紀後半、ロシアは、極東への勢力拡大と不凍港を求めて、鎖国を続ける日本に対して開国を迫ります。これを断った幕府に対し、ロシアは開国への圧力をかけるため、文化3年(1806年)に樺太を襲撃します。その後、文化4年(1807年)には、エトロフ島・樺太・利尻島を再び襲撃。この2度の襲撃を重く見た幕府は、会津藩に蝦夷地警護を任命します。
これを受け、会津藩は、松前、宗谷、利尻島、樺太におよそ1,600名の藩士を送り込みます。利尻島には、250名ほどの藩士が警備に当たっていましたが、その後、ロシアの襲撃は無く、3か月ほどの後、警護の任を解かれました。帰国の途に就いた会津藩士ですが、樺太から帰国する藩士たちを乗せた7隻のうち1隻の観勢丸が、暴風雨のため座礁、沓形岬北のリヤコタンに漂着します。この時に亡くなった藩士の墓8基が、利尻島内3か所にあります。
その後、幕府は安政2年(1855年)に、松前・江差地方を除く北海道全域を幕府の直轄領とし、再び警護を固めます。この時も、雪国で寒さに強いという理由で、会津藩士は警護の任に就きます。特に、現在の紋別町から標津町一帯を領地として与えられ、警護と開墾に当たります。この時も、多くの辛苦があり、命を落とした藩士の墓碑が、野付半島にあります。
その後、戊辰戦争に敗れた会津藩士は、明治以降、屯田兵として小樽、余市、札幌などに入植していきます。幕府に忠誠を誓い、幕末の動乱の憂き目に遭った藩士たちは、将に武士道に殉じていったのです。

さて、会津藩士の墓碑巡りですが、沓形岬の北にある墓碑は簡単にアクセスできるのですが、鴛泊灯台脇にある墓碑が大変でした(ちなみにもう1か所は場所が分からず行けませんでした)。


この墓碑は、鴛泊港の北側に突き出たペシ岬にあるのですが、これが結構きつい登り道なのです。
しかも、墓碑がある位置からは、更に急角度な登り道が。


ペシ岬頂上への道です。娘も妻も嫌がっていましたが、折角ここまで来たら頂上へ登ろうと、登頂を決意。


標高93mを登り切りました!
運動不足の私には、超ツライ道のりでしたが、頂上から見る景色は絶景です。
礼文島は曇っていて見えませんでしたが、海と利尻富士を見渡せるこの景色は、苦労して登った甲斐があります。

晴れていれば右側に礼文島が見える。

利尻富士と鴛泊港。

鴛泊灯台を眼下に見下ろす。


それにしても、島の南側は、あれほど荒れていたのに、北側は快晴。風はそれなりに強いですが、青空が広がっています。

一通り風景を楽しんだので、下りますが、とにかく急角度な坂道なので、下りるのも大変です。写真右端に小さく見えるのが、会津藩士の墓です。


さて、家族3人とも、疲れ切って「もうムリ」な状態ですから、一路キャンプ場に向かいます。


今回、風の影響もあって急遽利用することになった「利尻島 ファミリー キャンプ場ゆ〜に」は、2005年オープンの比較的新しい施設です。キャンプ場向かいには、利尻富士温泉があり、温泉好きの私には好立地なキャンプ場です。


鴛泊港方面から来ると、右手に利尻富士温泉、その先左にゆ~にがあります。


利尻富士温泉には、温水プールも併設されています。


利尻富士温泉は、ナトリウム一塩化物、炭酸水素塩泉で、源泉温度は41.3度。湯の色は緑褐色で、僅かにヨード臭が感じられます。
循環ろ過式ですが、内風呂、露天風呂、ジャグジー、打たせ湯とバリエーションが豊富で、サウナもあります。囲いがあるので、露天風呂に入りながら利尻富士を見るという訳にはいきませんが、立ち上がれば見えます(笑)。

元々利用予定だった沓形岬公園キャンプ場も、利尻ふれあい温泉が至近で、どちらを選択しても温泉が楽しめた訳ですが、前述の通り風を考慮してゆ~にを選択。


キャンプ場からは、利尻富士を望むことができます。


設備は、炊事場やバーべーキュー棟などがしっかり整備されており、バンガローもあります。



洗い場には、洗剤やスポンジも置いてありました。


トイレも綺麗で、掃除が行き届いており、ウォシュレットも完備。



ゴミも、全て無料で捨てることができるので、長期キャンプ旅行では助かります。
分別は細かく規定がありますので、しっかり守りましょう。


管理棟では、木炭、着火剤、ガスボンベなども販売されています。


管理棟前には、ちょっとした販売スペースがあり、ビールも売っていました。


ここで私は、利尻島のイラスト入り限定ナルゲンボトルを記念に購入。店員さん曰く、数日前に米国から入荷したばかりだそうで、利尻島でもまだここでしか売っていないとのこと。


サイトは全てフリーのサイトで、車での乗り入れはできませんが、全てのサイトが道路に面しているので、車の横付けが可能です。私たちの選んだサイトは、利尻富士を眺めつつ、木々の間からは海も見える絶景のスポット。




ゆ~には、場内全体に電灯が立っているので、安全な反面、星を見るには電灯が邪魔になります。ただ、この日は曇っていて、夜中は豪雨になったので、星どころではありませんでした(苦笑)。

テントを立てて、ひと休憩と、途中で買ってきたミルピスを飲みます。ミルピスは、知る人ぞ知る利尻島の乳酸飲料で、お母さんが1人で手作りしています。カルピスに似ていますが、もっとミルク感がありつつ、後味はスッキリしていました。


通販もやっている(但しFAXのみ)ので、興味のある方は電話してみてください。
(0163-84-2227)。




さて、今日の晩御飯は、前菜が豪華です。キャンプ場に来る前に、鴛泊港の直売所で買った生うにの塩水漬け。


1パック(100g)で4,300円(税別)!!
折角、利尻島に来たのですから奮発しました(笑)。



味は、もう最高!!
利尻島のウニは、利尻昆布を食べている訳ですから、美味しくないはずがありません。磯臭さなど一切なく、ウニ本来の甘味とナッツのようなコクがたまりません!

一口食べた娘は一発昇天!(笑)。

これがまた、冷やした白ワインにあいます。あっというまにペロリ。

メインディッシュは、タコライス。キャンプ初日ということもあり、時間が読めなかったので、ご飯を炊くだけで食べられるようにと、タコミートは自宅で仕込んで冷凍にしてありました。


-16度対応の保冷剤と一緒にソフトクーラーに入れ、それをクーラーボックスに入れ、更に板氷2枚を入れておきました。初日の早朝に入れてから、既に60時間近く経っているので、流石に溶けていましたが、十分冷たく、チルド状態でした。


クーラーボックスは、FIXCEL PREMIUM(フィクセル・プレミアム)で、6面真空パネル採用の上位モデル。板氷も、1枚は半分以上溶けていましたが、もう一枚は3分の2ほど残っていました。この保冷力、プレミアムと名乗るだけのことはあります。

前菜に生ウニ、主菜がタコライスと、微妙な組み合わせになってしまいましたが、美味しく楽しく食べました。


つづく


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沼にハマると抜け出せなくなる性格の40代おっさん。関西出身で現在は東京都在住。嫁と娘の3人家族で年間30泊ほどキャンプに行って飲んだくれている。

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