デンハーロッテルダム|アンカーライト【オランダの職人が作り上げたアンティークなオイルランプ】

2019年9月20日

キャンプ沼 ランタン

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デンハーロッテルダムは、オランダのロッテルダムにある船舶照明メーカーです。創業1922年とおよそ100年の歴史がある会社で、最新の船舶用ライトや音響信号装置を製造する一方で、伝統的な技法を継承した職人の手によるオイルランプを作り続けています。
デンハーロッテルダムのオイルランプには、マリンランプと呼ばれる船舶用ランプがあります。その中でも、このアンカーライトは、独特な形状をしていて、オール真鍮製のボディといい、重厚感といい、とても魅力的なランプです。


アンカーライトは、船のマストに取り付けて使うもので、暗い夜の海上で船の位置を知らせるために使用されたランプです。

ランプのボディには、マストに設置するための丸穴の金具が付いている。

そのため、小さな光量でも遠くまで届くように、ガラスが分厚いレンズのような形になっています。


このレンズは、灯台のレンズと同じ形状をしており、ランプ中央の光を水平方向に集めて増幅します。

イグルーの中に設置したアンカーライト。水平に光が集まって線になっている。

そのため、オイルランプとしては、かなり離れた距離からでも光が見えるので、常夜灯としてサイトに設置しておくと、夜中にトイレに行った時にも迷わず戻ってこれます(笑)。

アンカーライトは様々なサイズバリエーションがあり、高さが約28cmのSサイズから、最大サイズは約46cmとかなり大きい物までラインアップされています。あまり大きなランプは必要なかったのでSサイズでもよかったのですが、ランプ部分が小さいため光量も少ないので、より光量の多いMサイズを選択しました。

本体下部のハンドルを持って回すとランプ本体が外れる。

アンカーライトの中には、オイルランプが内蔵されており、これは下から回すと取り出せるようになっています。ランプの芯は35mmの芯を円筒形に丸めた形で、レバーを回転させることで芯が上下します。


この調整が意外と難しく、欲張って芯を出すとすぐに煤だらけになってしまいます。ランプのホヤを差し込む金具にも装飾がしてあり、細かい所まで手の込んだ作りになっています。

細かい装飾が施されたバーナー部分。

バーナー部分は回すと外れ、オイルを注油することができる。
真鍮製のボディは、ヘッド部分が開閉できるようになっており、ランプを消す時はここから直接吹き消します。


上から見ると、ガラスの厚みが良く分かります。

全体的にバランスの取れたアンティーク調のデザインで、それがオール真鍮製と言うこともあって、眺めていても飽きないです。また、真鍮製ではありますが、クリアコーティングが施されていますので、錆びや指紋で汚れることもなく、金色の輝きを放ち続けてくれます。


アンカーライトのロゴは別パーツでリベット留めされている。

私が一番気に入っているのが、ガラスレンズの形状です。
灯台好きの私としては、やはりこのフレネルレンズの形状にそそられます。サイトの端にランタンポールを立てて、このランプを設置しておくだけで、何故かとてもノスタルジックな気分になります。

フレネルレンズ形状のガラス。僅かに気泡が入っているのはご愛敬。

さて、非の打ち所がないこのランプですが、一つだけ問題があります。当たり前ですが、ガラスレンズでランプの光を水平方向に収束するデザインですので、下方向には殆ど光を発しません。そのため、テーブルランプとして使うと、テーブルを照らしてくれないのであまり役に立たないのです・・・。



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