スタックできるダッチオーブン~UNIFLAME|UF Dutchoven(ユニフレーム|UFダッチオーブン)

2019年5月17日

キャンプ沼

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前回から続いて、ユニフレーム製品のレビューとなります。
今回取り上げるのは、UF Dutchoven(UFダッチオーブン)です。

ダッチオーブンは、アメリカで開拓時代に広まった鋳鉄製の鍋です。元々は、ヨーロッパで暖炉などで使われていた鍋がアメリカに渡り、野外などでも使えるように様々な工夫をされていくうちに現在の形になりました。特に、フタの上にも炭を載せて上下から加熱することができるように、フタに縁が付いているのが特徴です(付いていないものもあります)。

ダッチオーブン2段重ね
フタの上にも薪を載せて加熱し、更にその上にダッチオーブンを重ねることで2種類の料理を同時に作ることができる

さて、ダッチオーブンは、各社から販売されており、最も有名なのはLodgeでしょう。Lodgeは、1896年にアメリカのサウス・ピッツバーグでジョセフ・ロッジによって創業されました。以来120年以上に渡って、ダッチオーブンやスキレットなどの鋳鉄製品を製造・販売しており、世界中で愛用されています。ダッチオーブンが鋳鉄製であるのには理由があります。鋳鉄製品は鋳物(いもの)とも呼ばれ、粘土などで作った型に溶けた鉄を流し込んで作ります。鋳物に流し込まれる鉄は、溶鉱炉で鉄鉱石(酸化鉄)に炭素を混ぜて還元されてできた銑鉄を使いますが、これは炭素量が多いのが特徴です。この炭素量の多い鉄で作られたダッチオーブンは、表面にも多数の炭素が含まれており、その炭素が油を鉄に浸透させる役割を果たすため、ダッチオーブン全体に油が浸透して、錆びにくく焦げ付きにくくなるわけです。また、鋳物ですので、表面に細かい凹凸があり、これも食材の焦げ付き防止に一役買っています。一方で、良くも悪くも鋳物は薄く作るのが難しいため、全体に分厚い鉄鍋になります。この分厚さが、高い蓄熱性と熱を全体に伝えることにつながり、美味しい料理を作ることができるようになるのです。

UFダッチオーブン
左が12インチ 右が8インチ

以上、鋳鉄製品の良さを説明しましたが、UFダッチオーブンは、鋳鉄製ではなく、黒皮鉄板製です。黒皮鉄板は、鉄を1000℃ほどの高温で成形したあと、温度が下がるときに表面が酸化してつくられる被膜のことです。黒皮鉄板の特徴としては、鋳鉄製に比べて、錆びにくい、熱伝導率が良い、温度変化に強い、洗剤などで洗えるという点です。UFダッチオーブンはこの黒皮鉄板をプレス加工して作られており、使いやすさと性能を両立した、優れたダッチオーブンと言えます。
私も愛用しているのですが、何より洗剤を付けてガシガシ洗えるのは便利です。鋳鉄製だと洗剤で洗ってしまうと、表面に沁み込んだ油まで流してしまうため、錆びや焦げ付きの元になります。もちろん黒皮鉄板とはいえ、やはり錆びますので、洗った後はオリーブオイルを塗って保管しています。
また、応用範囲も広く、保存時に塗ったオリーブオイルを拭きとってしまえば、美味しいご飯を炊くこともできます。ダッチオーブンのフタは重いので、圧力鍋のような効果もあるため、ご飯もふっくらたけるので、飯盒を使わなくなってしまいました。

底網
底網
底上げネット
底上げネット

UFダッチオーブンは、オプションで底網と底上げネットが販売されています。底網があると、鍋底に直接食材が当たらないので焦げ付き防止になります。また、底上げネットは、鍋底から5cmほど底上げできるので、ピザなどを焼くのに使えます。


UFダッチオーブンは、8インチ、10インチ、12インチの3種類がラインナップされていますが、私は、8インチと12インチを使っています。12インチであれば、余裕で鳥を丸ごとオーブン焼きにすることもできますし、大人数の時にカレーを作ったりと、大活躍してくれます。8インチは、ポトフやスープを作ったり、何よりご飯を炊くのに重宝しています。
そして、この2つの組み合わせの最大の特徴は、12インチの中に8インチが入る事です!!

8インチと12インチのシンデレラフィット

まさに、シンデレラフィット!!
でも、2つ合わせて13kgと、とてつもなく重いですが・・・・











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