北海道キャンプ旅行記【雪中編】4日目(ニセコサヒナキャンプ場)

2022年1月19日

キャンプリポート 雪中キャンプ

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2021年12月30日(木)

北海道雪中キャンプ旅行の4日目。キャンプ泊としては2日目です。

ニセコサヒナキャンプ場に来てからは、ほぼ間断なく雪が降り続いており、場内の足跡もみるみるうちに消えてしまうほどでした。



雪は、来場時に既に1m以上積もっていましたが、一晩で更に数十センチ降り積もったようです。




でも、スタッフの方が、頻繁に除雪してくれるおかげで、キャンプ場自体は快適そのもの。



ニセコアンヌプリ方面を望むと、クリスマスツリーのような巨木が見えます。



清々しい眺めに、癒されます。


こちらは、羊蹄山方面。一面の雪原が、とても美しいのですが、羊蹄山は見えません。



東京に帰ってから、友人に聞いたところ、そもそも羊蹄山がくっきり見えることは年間通してなかなか無いとのこと。特に、12月~3月の時期は、雪雲に隠れていて羊蹄山が見えることはまず無いとか。

うーん。北海道のキャンプ旅行はこれで3回目なのに、未だに羊蹄山が観られないのは、どうやら仕方が無いことのようです(苦笑)。



さて、この日は、ニセコ周辺で遊ぼうということで、ニセコ高橋牧場へ。

ニセコ高橋牧場は、ミルク工房を主体に、チョコレート専門店や、ヨーグルト工房、チーズ工場などを併設している体感型施設とも言える牧場です。



年末の真冬ということもあってか、ヨーグルト工房やアウトドアショップなど、一部の店舗が閉まっていましたが、メインのミルク工房などは開いていたので、スイーツを買いに。


店内に入ると、あまーい匂いで、思わずうっとり(笑)。

イートインスペースもあるので、購入した物をその場で食べることもできます。



我が家は、チーズや飲むヨーグルト、更にシュークリームとチーズタルト、お土産用に高橋牧場名物のミルクーヘンまで購入。



その後、チョコレート専門店のカカオクラウンで、カフェラテとカフェモカを頂いてひと休憩。



娘は、出来立てのシュークリームを食べたがりますが、お昼前なので我慢するようにとたしなめます。


その理由は、チーズ工場の奥にあるピザ専門店「マンドリアーノ」でお昼を食べるためです。



牧場直営のピザ屋ですから、採れたての生乳を使った新鮮なチーズを使っているのは勿論、巨大なピザ窯で1枚1枚丁寧に焼き上げられるピザは、美味しいに決まっています。




左上から時計回りに「マルゲリータ」「きのことイタリアハムのピザ」「4種チーズのピザ」。


いやー、今まで食べたピザの中でも、1、2を争う味でした!

特に、4種チーズのピザ(所謂クワトロフォルマッジ)は、東京神楽坂のピザ屋で1・2を争うマルゲリータパリアッチョと同等かそれ以上。





別料金のハチミツもオーダーして、最高のピザを堪能しました。

1人1枚と思っていたのですが、予想以上にボリュームがあったので、持ち帰ることに。

持ち帰り用の袋とピザケースが無料で頂けるのは助かりました。

こちらのお店は、テイクアウトもあるので、夏の季節であれば、テイクアウトしてキャンプ場で食べるのも良いかも知れません。



さて、ピザでお腹がいっぱいになった私たちは、倶知安町へ出て灯油を補給。



今回北海道に持ってきた石油ストーブのトヨトミKS-67Hは、コンクリート24畳まで対応と大出力なのは良いのですが、とにかく燃費が悪いのです。昨日は、テントを設営して真っ先に石油ストーブを点け、途中で薪ストーブに交代しつつ、朝まで焚いていたら、10Lの灯油缶が空になってしまいました。元々、タンクに半分ぐらい入っていたので、13Lは使った計算になります。おかげで、外はマイナス8度でも、テント内は20度以上と快適に過ごせたのは良かったですが、灯油の補給は欠かせません(苦笑)。


灯油を補給後は、ニセコ五色温泉に向かいます。友人には、「ニセコに行くなら昆布温泉」と勧められていたのですが、雪に埋もれた秘湯を体験したかったこともあり、五色温泉に行くことにしました。



五色温泉は、ニセコアンヌプリとイワオヌプリの狭間標高750mに位置する温泉で、山の中の秘湯という言葉がぴったりの温泉です。

源泉温度は75.1度と高温で、pH2.6と強い酸性の硫黄臭がするお湯は、無色透明ですが白い湯の華と相まって少し濁りがあるように見えました。湯の色が日によって変わるように見えることや、泉質が様々な成分からなることが「五色温泉」の由来とも言われています。


五色温泉には、男女共、内湯が2つと露天風呂が1つあります。源泉かけ流しで、しかも源泉温度がとにかく高いので、真冬の露天風呂でもお湯はアツアツです(笑)。

私が訪れた時は、露天風呂の外側が完全に雪に埋もれており、高さ3m以上の壁のようになっていました。



外観も、雪に埋もれてこの通り。

これだけの雪の中の佇まいは、他には青森の酸ヶ湯温泉ぐらいじゃないでしょうか(笑)。



だいたい、行くまでが大変でした。俱知安町からニセコアンヌプリの北側を走る道路があるのですが、冬季は通行止め。そのため、俱知安町からキャンプ場付近まで戻り、そこからニセコパノラマラインを経由して五色温泉へ行ったのですが、これが大変。



いや、地元の方は、慣れているので大したこと無いかもしれませんが、見渡す限り一面が真っ白ですから、どこが道路か路肩かも判別が難しく、挙句の果てには途中から吹雪いてくる始末。


とは言え、苦労した甲斐がありました。気温マイナス11℃の中、熱い温泉に浸かれば極楽。雪に埋もれた温泉の景色と、50℃以上の温度差は、中々体験できない物でした。



さて、温泉を楽しんだ我が家は、キャンプ場に戻って、晩御飯の支度です。

私が、晩御飯の準備をしている間に、娘は高橋牧場で買ったシュークリームをパクリ!



食いしん坊の娘は、シュークリームに大口でかぶりついたところ、クリームが吹き出してパニックに。

ふふふ、おとーさんを差し置いて自分だけ楽しんだ罰じゃ(苦笑)


この日のメインディッシュは、昨日カニと共に購入したホッケ。


ホッケの上の白い粉のようなものは雪。


幅42cmのモンベル「フォールディングファイヤーピット」に乗せても尻尾が少しはみ出すぐらいですから、超大物のホッケです。



当然、直火でコンガリ焼くために、焚火を熾します。



熾火が十分できたところで、ホッケを身の方から焼いていきます。



じきに、油が落ちて「じゅうじゅう」となり、まるでサンマを焼いているかのような状態に。

思わず、網を持ち上げて火加減を調整しつつ、なんとか焼き上げました。



チョット焦げましたが、味は抜群。間違いなくこれまでに食べたホッケの中で1番の味(^ ^)。


これに合わせたのが、昨晩の鍋の具材の残りを使った鍋。

味付けに使ったのが、函館のハンバーガー屋さん「ラッキーピエロ」の味噌ラーメン。



味噌ラーメンのスープを使った鍋は、白菜や白ネギなどとの相性抜群で、豚バラを入れれば豚汁とも異なるコク深い絶妙な鍋に。



最後の〆にラーメンを入れれば、再び味噌ラーメンになるから不思議です(笑)。

ということで、あっという間に完食。




テントの外の気温は、マイナス5℃以下ですが、薪ストーブと石油ストーブのおかげで、ビールが進みます(笑)。



外を覗くと、スキー場のナイターの光が。



雪が降っているので星は見えませんが、これはこれで、幻想的な眺めでした。



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