DODと言えば、ネーミングセンスも含め、オリジナリティの高い製品を次々とリリースしているアウトドアブランドです。
特に、ポリコットンで強い日差しや火の粉でも平気なヘキサタープ「ヘーキサタープ」や、高さと角度の調整が可能なチェア「スゴイッス」など、大阪の会社らしいダジャレの効いた製品名は、大阪人としては思わずニヤリとしてしまいます(笑)。
さて、そんなエスプリの効いたDODですが、流石の私も「これはやりすぎやろ!!」と思わず突っ込んでしまうような焚火台がリリースされました。
出典:DOD |
その名も、「マルデカサターテ」。
DODによると、
焚き火の利点である「火を見ること」と「暖かいこと」。その2つを最大に活かす構造を考え抜いた結果、出た答えが「傘立て」です。
だそうです。
出典:DOD |
確かにこれなら、通気性はこれ以上ないぐらい抜群ですし、全方位に熱が放射されるので暖かいでしょう。
全面メッシュですから、着火も数ある焚火台の中で一番簡単です。
出典:DOD |
本体が縦長ですから、薪も縦に入れることになりますので、下から着火すれば、一気に薪全体が燃えます。
豪快に燃やすのには良いですが、これ薪が物凄く燃えるので、燃費は最悪です。
出典:DOD |
まあ、この焚火台(?)を使う目的は、豪快に薪が燃える炎を楽しみむということですから、燃費は関係ないのかも知れません(苦笑)。
ギミックとしては、サイドに付いているDODのロゴマークがゴトクになるので、調理も可能ですが、おそらく、熱すぎて調理どころでは無いでしょうね。
出典:DOD |
マルデカサターテは、形は傘立てに似ていますが、スチール製で重量は5.4kgもあります。
注意書きには、
マルデカサターテは傘立てとしては使用できません。一般的な傘立ても焚き火台としては使用できません。
と書かれており、付属のキャリーバッグの上蓋にも傘立て禁止マークが入っています。
出典:DOD |
これを買った人が、傘立てとして使うことはまず有り得ないでしょうが、知らない人が傘立てと間違って買ってしまうことはあるかもしれませんので、そのための注意書きなのでしょう(笑)。
余談ですが、私はスチールの傘立てを改造して、薪ストーブの煙突ガードに使っています。
流石の私も、これを焚火台にするという発想はありませんでした(苦笑)。
この焚火台は、一応遮熱版が底に付いていますが、オールメッシュですから、広範囲に耐火シートを敷かないと、そこら中が黒焦げになります。
耐火シートは、マルデカサターテには付属していませんが、オプションで大型の耐火シート「タキビバビデブー」があります。
出典:DOD |
ただ、焚火の輻射熱は想像以上の熱量がありますので、芝生サイトでは、ブロック等で焚火台を嵩上げするなど、更なる耐火対策が必要となるでしょう。
あと、風の強い日には絶対使えませんのでご注意ください。
全方位に火の粉が飛び散りますから、間違いなく衣類やテントが穴だらけになりますし、下手をすれば火事になります。
以上、DODらしさ爆発の焚火台、いかがでしたでしょうか。
火力と鑑賞性を最優先で考えた結果、傘立てに行き着いた「マルデカサターテ」ですが、よくよく考えると、日本古来の篝火(かがりび)が、このスタイルに近いです。
神社の神楽などで、境内に明りとして置かれている篝火も、鉄製の籠のような形をしており、その中で薪を燃やす構造になっています。
そう考えると、マルデカサターテをトライポットで吊るすのもアリかもしれません(^_^;