ダイソーのフッ素加工メスティンで餃子を焼いてみた!使用上の注意点もご紹介

2021年10月22日

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 最近、ダイソーの話題が多くて恐縮ですが、またもやってくれました。



フッ素加工されたメスティンが新登場!!

しかも1,000円(税別)!!


ダイソーのメスティンと言えば、去年1合サイズの小型が500円で売り出されたのを皮切りに、1.5合と3合が今年追加されたばかりです(詳細はこちら)。それが、早々に今度はフッ素加工モデルが追加されたのですから、驚くべきスピードです。

私は、ユニフレームの山クッカーを愛用しているので、メスティンにはあまり興味が無いのですが、ノンスティック加工されているとなると話は変わってきます。


ノンスティック加工とは

ノンスティック加工とは、金属表面に特殊加工を施すことで、食材をくっつきにくくすることです。テフロン加工、ダイヤモンド加工、マーブルコートなど、様々な種類がありますが、基本的にはどれもフッ素樹脂加工のことです。

フッ素樹脂は、非粘着性が高く(くっつきにくい)、摩擦係数の低い(滑りやすい)プラスチック素材です。融点が380℃、連続耐熱温度が260℃と高温に強いため、フライパンなどのコーティング材として使われています。


欠点は、素材としては比較的柔らかいため、耐摩耗性が低いことで、これをカバーするために、フッ素樹脂に人工ダイヤモンドやマーブル(大理石の粉末)を混ぜて使われています。ダイヤモンド加工、マーブルコートなどと言われるのがこれにあたります。

テフロンは、デュポン社の商品名で、フッ素樹脂の一種です。現在は、デュポン社から分社化されたケマーズ社が商標権を持っています。


因みに、似たような物にセラミックコートがありますが、これはフッ素樹脂加工とは別物です。連続耐熱温度が400℃以上ありますが、非粘着性・摩擦係数の点ではフッ素樹脂に劣るため、油をひく必要があります。


ダイソーのフッ素加工されたメスティンについて

さて、話をダイソーのメスティンに戻すと、今回新たに発売されたメスティンは、パッケージにはフッ素加工と書かれていますが、これは一般的なフッ素樹脂コーティング加工のことです。



触ってみると、フッ素樹脂加工特有のツルツル感がありますので、性能はまずまずでしょう。


サイズは、満水容量850mlですから、既に販売されている1.5合のダイソーメスティンと同じです。



細かい点を比較してみると、ノーマルに比べてフッ素加工の方が、文字の刻印やリベット部分などの品質が向上しています。



尤も、私が購入したノーマルは、販売開始直後ぐらいの物ですから、新しいロットでは改善されているのかもしれません。



フッ素樹脂コーティングは、フタも含めて、全面に施されています。後述しますが、これは若干問題があります。


フッ素加工メスティンで餃子を焼いてみた

では、早速使ってみましょう。

せっかくのフッ素樹脂加工ですから、餃子を焼いてみます。



フッ素樹脂加工の性能試験も兼ねて油をひかずに焼くことも考えましたが、油をひいた方がパリッと美味しく仕上がるので、多少控えめに油を投入。



そこに、餃子を入れて、火にかけていきます。



軽く焼き目が付いたあたりで、水を入れフタをします。




5分ほど焼いて、フタを開けると・・・



良い感じです!

残った水分を飛ばすと・・・



美味しそうな焼き餃子が完成!!


くっつきも無く、少し箸でつつけばコロッと取れるので、フッ素樹脂加工の効果絶大です。



これは、ソロキャンプで餃子を焼く時など、めちゃくちゃ便利!!



メスティンなので、どうしても真ん中に火力が集中するため、端の方は焦げ目が控え気味。


でも、外はパリッと、中はジューシーな餃子が焼き上がりました(^o^)


使用後も、焦げ付きは殆ど無く、ティッシュペーパーで拭き取るだけで、簡単に取れます。






このレベルであれば、あとはウェットティッシュで拭く程度で、洗わなくても大丈夫です。


使ってみた感想

使ってみた感触としては、フッ素樹脂加工の効果は十分感じられましたので、合格でしょう。耐久性に関してはしばらく使ってみないと何とも言えませんが、ノンスティック加工のクッカーとしては優秀な部類に入ります。

ノンスティック加工のクッカーは意外と少なく、コールマンのパックアウェイソロクッカーやプリムスの一部の製品ぐらいで、私が愛用しているユニフレームの山クッカーも、フライパンはノンスティック加工ですが、クッカー本体は加工されていません。

勿論、ノンスティック加工されていないクッカーでも、調理はできますが、後片付けが面倒になります。ご飯を炊いた時など、使用後は水で洗う必要が出てきますが、山の上などでは水自体が貴重ですので、洗い物を出したくない時にノンスティック加工は非常に便利です。

ソロキャンプでも、なるだけ洗い物を減らすことを心掛けている私にとっては、ノンスティック加工は有難く、ウェットティッシュで拭き取る程度で済むのであれば、環境面でも非常に良いことになります(詳しくはこちら)。


ノンスティック加工されたメスティンは、フィールドアやミリキャンプなどから発売されていますが、価格は3,000円以上します。最近は、フッ素樹脂加工をオーダーで行っている業者もありますが、それも結構な費用がかかります。

それを考えると、ダイソーのフッ素加工メスティンは、破格の値段と言えます。まあ、ノンスティックフライパンがスーパーで800円ぐらいで売っているので、それに比べれば高いかもしれませんが(苦笑)。


使用上の注意点

良い事尽くめに思えるフッ素樹脂加工ですが、注意点もあります。

パッケージにも書いてありますが絶対に空焚きしないことです。フッ素樹脂は耐熱性があるとは言えプラスチックの一種ですから、空焚きすると直ぐにダメになります。また、樹脂が熱分解されて有害物質が発生し、吸い込むと健康に悪影響があります(因みに、フッ素樹脂は食べても体に吸収されないため、口に入れても大丈夫です)。

メスティンは、フライパンと違ってとても薄いので、火にかけると直ぐに温度が上がってしまいます。フッ素樹脂は、連続耐熱温度が260℃ですから、予熱感覚でも空焚きは危険です。ですから、炒め物を作る時などでも、先に食材を入れてから火にかけるのがベターです。


一方、先に挙げた通り、ダイソーメスティンのフッ素樹脂加工は、本体底も含めて外側全体にも施されていますので、直接火が当たる底はコーティングが痛みやすいです。一般的なノンスティックフライパンでも、底はコーティングされていないように、食材に直接触れる内側以外はコーティングしないのがセオリーです。



今回は、私も慎重に使用したので、見た所痛みは見られませんが、早晩コーティングが剥げてくると思われます。まあ、気にしなければ良いだけですが(苦笑)。


まとめ

以上、ダイソーのフッ素加工メスティンは、底面までコーティングしてしまっているのはチョット疑問ですが、クッカーとしては十分活用できそうです。

メスティン自体が薄いアルミ製ですから、温度が上がりやすいので、空焚きは厳禁ですが、それさえ気を付ければ、ノーマルのメスティンよりも使いやすいです。

今回は焼き餃子でしたが、ご飯を炊いても焦げ付かないでしょうし、串カツなどの揚げ物でも後片付けが楽で良さそうです。


ムムム・・・

ここまでの出来で、1000円とは。

これは流石に、メスティン嫌いは返上しなければならないようです(苦笑)



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