無骨な鉄板焚火台が欲しかったので自作してみた

2021年4月8日

DIY 焚火

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焚火台と一言でいっても、最近は大手メーカーからガレージブランドまで、様々なアイテムが発売されています。形状も、最もメジャーな逆ピラミッド型や、四角型、筒形、更には2時燃焼機能があるものまであります。

そんな中で、コールマンの「ファイヤーディスク」や、ペトロマックスの「ファイヤーボウル」のような、シンプルな平板型の焚火台が登場してきました。

ファイヤーディスク
(出典:コールマンオンラインショップ

ファイヤーボウル
(出典:スター商事

平板型の特徴は、組み立てが早い、掃除が簡単などですが、最大のポイントは直火に近い感覚で使えるという点です。

さて、この平板型ですが、構造的には鉄板に脚を付けただけですから、構造的にも非常に単純です。そこで、これならDIYできるかもと思ったので、実際に作ってみました。


焚火台の作り方

構造的には、鉄板に脚を付ければ焚火台になるので、ホームセンターで色々物色。

結果購入したのが以下の物です。


【材料】

縞鋼板450×450×3.2mm 1,595円

アンカーボルト30cm×4本 576円

3/8六角ナット×4 88円


焚火台 自作 材料

材料費は、たったの2,259円!!

アンカーボルトは、端がL字に曲がった物を購入。曲がった部分が、脚の地面との設置部分になるので、丁度良いと考えたのです。
アンカーボルトには最初からナットが1個付いてきますが、鉄板に上下から締め付けて固定するために、追加でナット4個を購入しています。

これ以外に、工具として10mm径のステンレス用ドリルを購入。実はこれが一番高くて2,728円と、材料費より高額でした(笑)。今回使用したのは、軟鉄の鉄板ですから、鉄・木工用ドリルで良かったのですが、10mm径だけ売り切れていたため、ステンレス用ドリルを購入。鉄・木工用であれば2,000円以下で購入できます。

では、早速作っていきます。

と言っても、作業は単純で、4隅に穴を空けるだけです。


先ず、ドリルが滑るのを防止するために、ポンチで窪みを付けます。穴の位置は、端から4cmの位置に。

その後、ドリルで穴を空けます。


焚火台 自作 作り方 ドリルで穴を空ける

鉄板にドリルで穴を空ける時には、鉄鋼用の切削油(ドリルオイル)を使って摩擦熱を押さえるのですが、私は持っていなかったので、潤滑スプレーの定番KURE556を使いました。

焚火台 自作 作り方 ドリルで穴を空ける

焚火台 自作 作り方 ドリルで穴を空ける

焚火台 自作 作り方 ドリルで穴を空ける

鉄板と言っても、普通の軟鉄ですから、意外と簡単に穴を空けることができます。

穴空けの注意点として、鉄板の下に木材を敷いておく事です。鉄板が浮いた状態で穴を空けきると、ガクッとなって、思わぬ怪我をする原因になります。空けた穴のバリも少なくなるので、木材までしっかり貫通させるのが良いです。


焚火台 自作 作り方 ドリルで穴を空ける

4隅の穴開け完了。

あとは、角がとても尖っていて危険なので、鉄ヤスリで削って丸めます。


焚火台 自作 作り方 角を削る


焚火台 自作 作り方 角を削る

これで完成です。作業時間は30分ほど。

金属加工と言うと、ハードルが高いように感じますが、電動ドリルさえあれば、あとはたいした工具は必要無いので、かなりお手軽なDIYです。

自作の焚火台について

焚火台 自作

写真の通り、脚は空けた穴にアンカーボルトを差し込んで、ナットで固定しているだけです。超シンプルな構造ですが、鉄板は3.2mmと結構な厚みがあり、脚も10mm近い太さですから、耐荷重も20kgぐらいはあると思います。


脚の長さが、ねじ部分を除いて25cmありますから、輻射熱によるグランドへのダメージも殆ど無いでしょう。


焚火台 自作

脚となっているアンカーボルトは、六角ナットで上下から鉄板を挟む形で固定しています。


焚火台 自作

ペンチで締め付ける方がよりガッチリ固定できますが、手で締める程度でも充分です。


1辺が45cmあるので、35cm前後の薪なら、充分余裕をもって乗せることができます。


焚火台 自作

脚を外せばこの通りですから、嵩張らずに収納可能。


焚火台 自作

で、早速使ってみましたが、予想以上に楽しめました。


焚火台 自作

焚火台 自作

37CAMPのBBQスキュワーと組み合わせて使ったのですが、塊肉が美味しく焼けました!

台が平板なので、直火に近い感覚で薪が組め、焚火自体も大いに楽しめます。


自作の焚火台にロッジの10インチダッチオーブンを乗せて料理


耐荷重も充分にあるので、ロッジの10インチダッチオーブンスーバーディープ(脚付き)を熾火の上に直接乗せて調理ができます。


焚火台 自作

焼き芋もこの通り。
焚火が直火感覚で楽しめるので、私のような昭和生まれにとっては、これで焼き芋を焼くだけでノスタルジーに浸れます(笑)。

欠点は、縁が無いので熾や灰が落ちやすいことですが、これは薪の置き方などを工夫することである程度防ぐことができます。ただ、風が吹くと、火の粉どころか熾が飛んでいくので、風が強い日には使用できません(苦笑)。

あと、脚がガタつくので、ちょっと不安定です。脚をL字型のアンカーボルトを使いましたが、ストレートタイプの方が良かったかも知れません。ストレートタイプだと、地面に軽く刺さるので、よりガタツキが少なかったかもしれません。


焚火台 自作

さて、薪を2.5束ほど燃やしてみましたが、鉄板は殆ど反ることも無く、耐久性も充分ありそうです。これで、材料費2,000円ちょっとですから、高い焚火台を買うぐらいならDIYした方が良いでしょう(笑)。


あと、片付けがラクなのもよかったです。台の上の灰を、火消壺などにざざーっと入れてしまえば片付け終了!

竹のハケや手箒があれば、更に片付けが快適になりそうなので、近々購入しようと思います。


近年、直火できるキャンプ場が殆ど無くなってしまったので、直火感覚で楽しめるこの焚火台、私は大満足です(笑)。



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